「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2017年09月03日

伊佐山紫文47

 明日、朝8時10分からラジオ関西「情報アサイチ」に生出演します。
 私が作詞し浅川社長が歌った「さらば神戸」が冒頭、同じく「日田の児(こ)」がエンディングに流れる予定です。
 それにしても……
 目が疲れる。
 特にDVDを液晶画面で見続けると辛い。
 パソコンもこたえる。
 目の奥が焼けるような、ジーンとした痛みがずっと残る。
 それでも新作DVDはドンドン出るから(日本だけで年600本、らしい)観ないわけにはいかない。
 スポーツ選手や音楽家が日々練習を欠かさないのと同じで、作品を見続けていないと、劇作家としてのカンは確実に鈍る。
 特に、複数の時系列が成立しているような作品の、その時系列群の処理が甘くなる。
 甘い処理の、その後処理は演出で補わねばならず、役者や歌手への負担が重くなる。
 どれだけ目が疲れようと、カンを維持するためには、作品を見続けなければならないのだ。
 まったく、因果な商売である。
 それも因果なもので、芝居の「三一致の法則」なんて原則を守っていればこんな問題は起きないのだが、映画のモンタージュ技法に慣れた現代人には、時、場所、ストーリーの三つが一致した芝居など、非常に薄っぺらに感じられ、観ていられない。
 現代人を満足させるような深みを与えようと思えば、複数の時系列を立てることは絶対に必要で、そうしてこそ観ていられるものになる。
 ところが映画と違い、舞台ではモンタージュは不可能だから、台詞で場面を切り替えることになる。
 ここで大道具があればスペクタクルになるのだが、夙川座にそんな余裕はない。
 全て台詞による切り替えとなる。
 そして、この切り替えの処理が甘いと、観客にとって、芝居は深いどころか、難解なものになる。
 時系列を複数立てて深みを与え、かつ、平易に理解出来る芝居にする。
 これはそうそう容易なことではない。
 この技術を習得し、維持し続けるためには、現代の作品を見続けないといけない。
 思えば、学生時代から、小説を読むのと同じくらい、映画を観てきた。
 ビデオが普及しだしてからは「漬け」になるくらい観てきた。
 スクリーンで観なければ、という強迫観念に取り憑かれた時期もあり、毎日、映画館に通ったが、経済的に続かなくなった。
 そのころ久しぶりに入った芝居のギャラで大画面のテレビを買い、またビデオ生活に戻った。
 最近は出来るだけ一日一本観るようにしている。
 三本は観たいのを押さえて、である。
 ただ、子供が休みの間は、そのようなビデオ生活はお休みになる。
 アメリカ映画に欠かせないセックスシーンに過剰に反応するので、休みの間はビデオ生活もお休みとなるというわけ。
 で、一昨日からビデオ生活再開ってわけです。
 で、途端に目をやられたってわけです。
 何か、新聞か雑誌かで、ブラウン管にVHSがいちばん目に優しいと読んだことがある。
 確かにブラウン管でVHSだった頃は一日何本観ても平気だったような気がする。
 単に歳をとったせいだけではないと思う。
 ああ、それにしても目が痛い。
 それでも観なきゃ、書かなきゃ。
 来年はおそらく今年以上に仕事がある(と、願いたいし、営業努力も続ける)。
 その時、カンが鈍ってちゃ話にならぬ。 
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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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