オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2016年06月20日

伊佐山紫文

伊佐山紫文


平成28年6月19日(日)2016年6月19日
ビデオ61『人間失格』平成22年2010年日本
監督 荒戸源次郎 脚本 浦沢義雄、鈴木棟也
 小説と伝記的事実をあえてごちゃ混ぜにして、主人公と作者を重ね合わせる……なんて陳腐な手法と非難しようにも、太宰の書くものがそもそもそういう陳腐な手法で出来上がってるんだから仕方ない。
 それにしてもなんで中原中也を出すかな。
 小林秀雄とかその他も。
 原作とはなんの関係もねえだろ。
 たしかに映像は美しい。
 ビジュアルの考証はかなりしっかりしてる。
 それでいて「日中戦争」云々の会話、あんなもん、なんで入れるかな。
 入れたいんだろうね、進歩派の証しとして。
 ただ、ひたすら懐かしくはあった。
 で、吉田秀和さんの『永遠の故郷 夜』(集英社)を思い出して引っ張り出してきた。
 冒頭に中原中也の想い出が書かれてあって、これだけで懐かしさに涙が溢れてくる。
 しかもヴェルレーヌの「月の光」……フォーレ……
 ちょうど、夙川座次回公演「ヤマトタケル」でもこの曲を使い、歌詞を付けたところだった。
 遊び女に扮したヤマトタケルにクマソタケルが言い寄る場面。
 クマソタケルの独唱。

 美しく昇る月 魂さえ奪われて
 どこか他へと行けそうな思いがして来ぬか
 今宵よ
 めでたき夜よ
 お前と共に楽しむ
 見よ!
 月も明々と我らを照らし高く
 あぁ!クマの月よ 赤く
 我らを照らす
 我らを
 輝く星と共に
 護りたまえ
 聞きたまえ

 歌詞だけだと書き連ねるのも恥ずかしいけれど、歌にはなってると思う。
 是非、九月公演で聴いて下さい。




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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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