オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。

一昨日の「作家と座長」の会話


座長「9月公演のヤマトタケルに使う曲、シューベルトが多いよね」
作家「うん。ヤマトタケルの内面性を出そうと思ったから」
座長「オペラアリアじゃ、内面性は無理なの?」
作家「そんなことはないけど、ちょっと激しすぎる部分もあるでしょ」
座長「すぐにアアア~~~って、ね」
作家「そう。リート(ドイツ歌曲)の微妙な転調、短調の中に数小節だけ長調が入ってくるような繊細さが欲しかったから」
座長「でも、私の曲は二曲ともイタリアのドニゼッティだよね」
作家「貴女はヤマトヒメだからね。ヤマトヒメはもしかしたら『魏志倭人伝』の卑弥呼かもって言われてる、ちょっと不思議な感じの女性で、巫女的なイッっちゃってる雰囲気を出したかったんだよ」
座長「ドニゼッティにはその雰囲気が……」
作家「あるね。それに、なぜか日本では人気ないけど、ドニゼッティって本当は日本人に親しみやすい節回しを使うんだよね。日本の歌曲だって言っても、きっとみんな騙されるよ」
座長「騙しちゃダメでしょ!」
作家「はい、すみません」
座長「今回、フランスのフォーレも使うよね」
作家「うん。ヤマトとクマソで雰囲気の違う曲を使いたかったから。ヤマトはドイツリート系、クマソはフランスメロディ系ってことで。それより、来年四月の台本なんだけど……」
座長「私は今、そんなところにいないの!」
作家「は?」
座長「9月の集客と、それまでの練習日の調整で!」
作家「はい、すみません」


タグ :伊佐山紫文

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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