「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年09月17日

伊佐山紫文200

『銃・病原菌・鉄 一万三000年にわたる人類史の謎 上下』
ジャレド・ダイアモンド著 倉骨彰訳 草思社文庫
 名著だと言うことは分かっていても、なんだか胡散臭い気がして避けていた。
 で、読んでみて、やっぱり胡散臭かった。
 何が胡散臭いかって?
 この手の生態学的地理的歴史学は説得力がありすぎて、反論を許さないところ。
 それでもアセモグル&ロビンソンの『国家はなぜ衰退するのか』のような反論はある。
 南北朝鮮の違いをどう説明するのか、といった類いの。
 とにかく民族性を全て捨象した姿勢がリベラル臭に満ちていて胡散臭い。
 民族性とかいう胡散臭さを避けたつもりのリベラル的な胡散臭さ。
 朝日新聞が選定した「ゼロ年代の50冊」のベスト1になったというのも頷ける。
 まさにリベラルの聖書。
 なんだけれども、書いた当人も気づいていない毒もまた本書には溢れている。
 この類いの毒に気づかないところがリベラルのリベラルたる所以なんだろうが。
 日本についてはありがちな事実誤認もあるが、まあ、許容範囲。
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2018年09月17日

伊佐山紫文199

 夙川座次回公演がほぼ決まりました。
「クララ・シューマン 清流の歌」(仮)
 文学と音楽共に通じた芸術家でありながら精神を病み、46歳で没したロベルト・シューマン。
 今ではその陰に隠れてしまっていますが、シューマンの妻クララこそ当時を代表するピアニストであり、稀代の女性作曲家であり、ロベルトを経済的にも精神的にも支えた一家の大黒柱でした。
 次回公演ではクララの愛と生涯に焦点を当て、美しいクラシック音楽で歌い上げたいと思っています。
 ちなみに「クララ」とは、英語で言えば「クリア」の名詞形、まさに清流のように澄み切った一人の女性の生涯。
 これから少しずつ、物語を紡ぎ上げて参ります。 
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2018年09月17日

伊佐山紫文198

『レディ・プレイヤー1』平成30年2018年アメリカ
監督:スティーブン・スピルバーグ 脚本:ザック・ペン、アーネスト・クライン
 メカゴジラ対ガンダムが観たい人は是非。
 サイズの違いは圧倒的ってことが分かる。
 現時点でスピルバーグ監督の最高傑作。
★★★★★

『坂道のアポロン』
監督:三木孝浩 脚本:髙橋泉
 青春の切なさ、ジャズの響き。
 感動するけど、男子はあんな風に恋を語ったりはしない。
 女子の妄想全開。
★★★★☆

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』平成29年2017年アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
 国家の機密を巡る新聞人の意地とかそんなの。
 リベラルに認められたいスピルバーグの卑しさが気持ち悪い。
★★★☆☆

『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』平成30年2018年中国、日本
監督:チェン・カイコー 脚本:ワン・フイリン、チェン・カイコー
 白楽天という平安時代のスーパースターが空海と共演。
 李白もちょい役で登場。
 阿倍仲麻呂も。
 設定の面白さは買うけれど、物語はグザグザ。
★★★☆☆

『犬ヶ島』平成30年2018年アメリカ
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
 メガ崎市という独裁国家を舞台に、捨てられた犬と買い主の少年との再会。
 物語そのものの楽しみより、外国人が日本をどう見ているかを知るための一本。
★★★★☆
 
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2018年09月11日

伊佐山紫文197

『ふたりのヨシコ 李香蘭と男装の麗人』
 公演、無事終了致しました。
 内容的にも集客的にも大成功と言って良いと思います。
 お客さま、キャストの皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
 昨日は大雨洪水警報が出て息子の学校が休みになり、二人でゴロゴロと過ごしました。
 思ったより疲れていたんだと気づきました。
 実際、「満員御礼」の札を持って舞台に立った姿が思いの外やつれていたらしく、お客様からは「これからも命を削って創作に励め」とのメールも頂きました。
 創作の疲れは新たな創作でしか癒やされないのが、創作者の宿命です。
 今、頭の中は次の公演のことでいっぱいです。
 今後とも夙川座をよろしくお願いいたします。
 
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2018年09月02日

伊佐山紫文196

 淡路島の北淡震災記念公園に行って来た。
 野島断層保存館での震度7の体験は迫力があったが、揺れが横方向のみで、あのジェットコースターのような縦揺れが感じられなかったのは残念だった。
 もっとも、そこまで再現したら、本震経験者は失神していたかも。
 10歳になる息子は震度7を舐めていてリュックを椅子に置いたきり。
 もちろん床に落ち、
「あ~こんなだったんだぁ」
 息子も得るところがあったのだろう、色々と地震について聞いてくる。
 だから、展示をもう少し工夫したらいいのに、と思う。
 そもそも、なぜプレートなのか。
 東日本大震災と阪神・淡路大震災の違いは、プレートの跳ね上がりによるものと、プレート内部の活断層による直下型の違い。
 その違いを体感させるという意図はわかる。
 東日本大震災の揺れは激しくはないが長く続き、阪神・淡路大震災は一気に来る。
 確かによく分かる。
 けれど、この二つの地震の性質の違いを、体感だけでなく、その理窟をきちんと説明もしくは展示して貰わないと、あとで親が質問攻めに遭うことになる。
 それでも体験できて良かったと思う。
 レストランの「焼肉丼」が気に入った息子は淡路のタマネギを買った。
 家に帰ってきてこれで豚スキをやったら、やたら旨かった。 
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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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