「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年03月28日

伊佐山紫文156

『ブレードランナー 2049』平成29年2017年アメリカ
監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン
 画面だけでなく、話そのものが暗い。
 で、この手の映画の続編にありがちな「革命」とか「反乱」とか。
 前作のファンでなければ時間の無駄。
 ★★★☆☆

『ザ・ウォール』平成29年2017年アメリカ
監督ダグ・リーマン 脚本ドウェイン・ウォーレル
 イラク戦争、姿の見えないスナイパー。
 無線を奪ったらしいスナイパーからの通信。
 いったいスナイパーの目的は何か?
 恐ろしい結末に唖然となる。
 低予算ながら素晴らしい出来。
 ★★★★★

『ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017)』平成29年2017年アメリカ
監督廣木隆一 脚本斉藤ひろし
 まさに奇跡としか言いようのない、時を越えた手紙のやりとり。
 錯綜する時間を見事に処理している。
 ★★★★☆

『アトミック・ブロンド』平成29年2017年アメリカ
監督デヴィッド・リーチ 脚本カート・ジョンスタッド
 いかにもアメコミ的な、チープなスパイアクションかと思いきや、ベルリンの壁の崩壊当日を背景にした、結構作り込んだマニアックな物語。
 とにかく殺します。
 ★★★★☆

『忍びの国』平成29年2017年日本
監督中村義洋 脚本和田竜
 忍者のアクションは楽しいが、安易なヒューマニズムと薄っぺらなリベラリズムが小うるさい。
 ★★★☆☆
2018年03月28日

伊佐山紫文155

『自死の日本史』モーリス・パンゲ著 竹内信夫訳 講談社学術文庫
 まずは日本人の「自死」(意思による死)が、西洋の「自殺」と違ったものであるか縷々説かれる。
 これは、もともとフランス語での、フランスでの出版という事情によるのだろう。
 それでも、日本人が読んでも新たな気付きに満ちている。
 神戸事件の瀧善三郎にも言及があり、日本人への愛に満ちた素晴らしい著作である。
 著者はロラン・バルトとも親交があったと言うが、文体にも内容にも、ポストモダン臭さは微塵もない。
 と言っては言いすぎかも知れない。
 時代の刻印は端々に押されている。
 それでも、何より訳が素晴らしい。
 本文600ページを超える大著ながら、一気に読ませる。
 訳者の竹内信夫先生はベルクソンの個人訳全集の刊行を昨年、自身の健康を理由に中断された。
 一日も早い回復を祈りたい。
2018年03月28日

伊佐山紫文154

『孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか』
ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック著 柴田裕之訳 河出文庫
 人はなぜ「孤独」に耐えられないのか?
 それを進化心理学の方法によって明らかにしていく。
 問題点が二つ。
 一つ、ドーキンス『利己的遺伝子』への誤解を招きかねない記述がある。
 ドーキンスが主張するのは、自然淘汰を受けるのは個体ではなく遺伝子である、よって利己的な遺伝子のみが残っていく、という事実だ。
 一見利他的に見える固体の行動であっても、遺伝子レベルで観ると利己的であることはハミルトンが簡潔な数式(C<R×B)で示したとおりである。
 二つ、ジェンダーの視点が欠けている。
 別にフェミニズムに歩み寄れというのではない。
 オスとメスでは配偶者選択のみではなく、生存戦略まで違っていることは、近年の生物学があきらかにしてきたところである。
「孤独」への耐性が違ってくることも当然あるだろう。
 孤独への耐性の有無を問う前に、性差を問題にすべきだったのではないか。
 文句ばかり垂れることになったが、本書が進化心理学への、最良とは言わぬまでも、手頃な入門書であることに間違いはない。
2018年03月12日

伊佐山紫文153

今年9月9日(日)公演を行います。
『ふたりのヨシコ 李香蘭と男装の麗人』
大丸心斎橋劇場にて
時代に翻弄された二人の「ヨシコ(山口淑子、川島芳子)」の青春をクラシック音楽に載せて歌い上げます。
台本と歌詞、鋭意制作中です。
2018年03月04日

伊佐山紫文152

『自死の日本史』モーリス・パンゲ著 竹内信夫訳 講談社学術文庫
 まずは日本人の「自死」(意思による死)が、西洋の「自殺」と違ったものであるか縷々説かれる。
 これは、もともとフランス語での、フランスでの出版という事情によるのだろう。
 それでも、日本人が読んでも新たな気付きに満ちている。
 神戸事件の瀧善三郎にも言及があり、日本人への愛に満ちた素晴らしい著作である。
 著者はロラン・バルトとも親交があったと言うが、文体にも内容にも、ポストモダン臭さは微塵もない。
 と言っては言いすぎかも知れない。
 時代の刻印は端々に押されている。
 それでも、何より訳が素晴らしい。
 本文600ページを超える大著ながら、一気に読ませる。
 訳者の竹内信夫先生はベルクソンの個人訳全集の刊行を昨年、自身の健康を理由に中断された。
 一日も早い回復を祈りたい。
2018年03月04日

伊佐山紫文151

『孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか』
ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック著 柴田裕之訳 河出文庫
 人はなぜ「孤独」に耐えられないのか?
 それを進化心理学の方法によって明らかにしていく。
 問題点が二つ。
 一つ、ドーキンス『利己的遺伝子』への誤解を招きかねない記述がある。
 ドーキンスが主張するのは、自然淘汰を受けるのは個体ではなく遺伝子である、よって利己的な遺伝子のみが残っていく、という事実だ。
 一見利他的に見える固体の行動であっても、遺伝子レベルで観ると利己的であることはハミルトンが簡潔な数式(C<R×B)で示したとおりである。
 二つ、ジェンダーの視点が欠けている。
 別にフェミニズムに歩み寄れというのではない。
 オスとメスでは配偶者選択のみではなく、生存戦略まで違っていることは、近年の生物学があきらかにしてきたところである。
「孤独」への耐性が違ってくることも当然あるだろう。
 孤独への耐性の有無を問う前に、性差を問題にすべきだったのではないか。
 文句ばかり垂れることになったが、本書が進化心理学への、最良とは言わぬまでも、手頃な入門書であることに間違いはない。
2018年03月02日

伊佐山紫文150

大音「大人の会」発表会
大音「大人の会」は、大阪音楽大学に社会人入学し、卒業した人々の集まりです。
在学中は世代間のギャップに戸惑いながらも、若い学生たちに立ち交じって練習に励み、音楽に悩み、音楽を楽しみました。
卒業した後も何らかの形で音楽に関わり続けています。
そんな大音「大人の会」で発表会を開くことになりました。
第一回は京都、都大路を散策がてら、お越しください。
入場無料です。

日時:2018年(平成30年)5月20日(日)
   14時30分開演(14時開場) 終演予定:16時

会場:京都市北文化会館 創造活動室
〒603-8142 京都市北区小山北上総町49番地の2(キタオオジタウン内)
TEL (075)493-0567
FAX (075)493-0607

入場無料

演目
野村恵美子(ポピュラーヴォーカル)
伴奏者…橋本尚
作曲Henry Mancini
曲目「ムーン・リバー」
アイルランド民謡より「ダニーボーイ」

藪田正子(ソプラノ)
伴奏者…橋本尚
ヘンデル作曲
オペラ『ロンバルディア 王妃ロデリンダ』(HWV19)より
Mio caro bene

村瀬昌恵(ピアノ)
リスト作曲
「愛の夢」3番

ショパン作曲
ノクターンop.9-2

三品響子(ソプラノ)
伴奏者…湯髙美帆
グノー作曲
オペラ『ファウスト』より「宝石の歌」

田村美世子(ソプラノ)
伴奏者…橋本尚
ドナウディ作曲
「Vaghissima sembianza」

プッチーニ作曲
オペラ『ジャンニ・スキッキ』より「O mio babbino caro」

植木香織、丸井未来 (ピアノ連弾)
ブラームス作曲 「ハンガリー舞曲」

浅川文恵(メゾソプラノ)
伴奏者…橋本尚
モーツァルト作曲
「Das Veilchen(すみれ」)

ヘンデル作曲
オペラ『セルセ〈クセルクセス〉』から
「Ombra mai fu(ラルゴ)」

山田美由紀(作曲)  伊佐山紫文(作詞)
伴奏者…橋本尚
『花のうた』
「桜」…藪田正子
「梅」…野村恵美子
「桃」…浅川文恵
「花」…三重唱
「フィナーレ」…合唱

主催:大音「大人の会」
お問い合わせ:夙川座 浅川文恵(電話:0798-55-8297)
後援:大阪音楽大学同窓会《幸楽会》
企画協力:(株)夙川座
プロフィール
notebook
notebook
学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

< 2018年03>
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリ
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人