オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
作家と座長の今日の会話3


作家「あれなんて読む?『重版出来』」
座長「『じゅうはんしゅったい』でしょ。ドラマ毎回観てるよ」
作家「僕が雑誌デビューしたのが14の冬だから、もう40年近くこの業界にいるわけだけど、業界人が『しゅったい』なんて言うのを聞いたことは一度もないよ。『重版出来』ってことでポスター発注するときも電話口では『じゅうはんでき』って言ってるし」
座長「ハァ? じゃ、あれはどういうこと?」
作家「これは推測だけど、連載の初期段階では『でき』で進めていたのに、それが表に出たら、いやいやあれは『しゅったい』でしょうって指摘が相次いだ」
座長「フムフム」
作家「確かに、試験問題で『出来する』の読みを聞かれれば『しゅったいする』が正答だし、学校秀才ばかりの編集部で、もしかしたら自分たちが使ってた『でき』は職場ジャルゴン(方言)なのかもしれないって思い始め、不安になった。で、急遽『しゅったい』に替えた、と。そんなところじゃないかな」
座長「そんなことってあるの?」
作家「あると思うよ。だって、たかが『重版』のことを「しゅったいする」なんて言い方、大げさすぎるでしょ」
座長「たかが『重版』……」
作家「いえ、確かに……僕の本が重版ってことになれば、それこそ『しゅったい』でした」


タグ :伊佐山紫文

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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