オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2016年08月10日

昨日の座長と作家15

昨日の座長と作家15


「バブル崩壊」

座長「辞めて後悔しなかったの? 奥様ガッカリしたでしょうね、せっかく大きな会社に入ったのに」

作家「いや、そもそも物書きになるつもりだったから、出版社は腰掛けとしか考えてなかった。それに雑誌の編集者は忙しい! 休日も祭日もなく働きづめだからね。週の半分は東京だったから、落ち着かないし。フリーになってやっと家で料理とか出来るようになった。妻もホッとしてたと思うよ」

座長「出来た奥様だわ」
作家「フリーになってすぐ、本を書かないかって話も来て、それなりに順調だったんだよね。最初の本は28歳の時に出した」

座長「若い!」
作家「コワイもの無しだから。若いってのは。その後出したタレント本はベストセラーとは行かないまでも、それなりに売れた。すべてに『それなり』がつくのが悲しいが」

座長「そのころテレビに出てたわけね」
作家「まあね。でも、そのタレントが自殺未遂みたいなことをやらかして、僕がそれを予言してた、みたいなことになって、今度は僕が週刊誌から追い回されることになっちゃったんだよね」

座長「追い回されるって……」
作家「妻と二人、飲み会から帰って来たら、アパートの前に記者が立ってたりとか」
座長「怖いわ~」
作家「人の不幸で商売する気はありません、お帰り下さい、って、もうマスコミはお断りってなって、マスコミ・ドロップアウトしちゃったってわけ」

座長「それじゃ、仕事は?」
作家「一つ一つ減っていった。で、バブル崩壊。媒体が消えて仕事そのものが蒸発した」
座長「あれあれ」





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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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