オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2016年08月17日

昨日の座長と作家20

昨日の座長と作家20


「なぜ今ヤマトタケルなのか」

作家「この間、フリーペーパーの編集長に『なぜ今ヤマトタケル』なのかって聞かれたよね」
座長「私も知りたい、なんで?」
作家「夙川座の大人の事情も、もちろんあるけど、基本は、グローバリズムの終わりってことだね」

座長「何それ?」
作家「こないだのイギリスのEU離脱問題みたいに、もう世界の平準化というか、ノッペリとしたグローバリズムは限界に来たんだよ。それで、国々や地域の個性に目が行くようになった」

座長「日本を統一しようとしてるヤマト朝廷に対して、クマソタケルがいて、その個性もしっかり描こうってことね」

作家「そう。日本の中でもいろんな地域があって、個性があるってこと」
座長「あなた、九州出身だし」
作家「座長は北海道でしょ。北と南から来た二人が上方で大暴れ、みたいな」
座長「意味わかんないし。でも、最初は地域とかなんとかの意図はなかった」
作家「もっと単純なストーリー、キャラ設定だったんだけど……」
座長「ヤマトタケル役の田中さん、クマソタケル役の福嶋さんに会ってみて、どちらも想像以上に内面的な、複雑な個性を演じられる方だとわかったんで、すぐに変えたんだったよね」

作家「うん。福嶋さんには二役を演じてもらうことにもなった」
座長「お二人の絡みは面白いよね」
作家「面白い。自分で言うのも何だけど、あれは見物だと思う」
座長「今回の舞台を一言で言うと?」
作家「音楽に国境はない。けれど歌には祖国がある」
座長「なんだそりゃ」
作家「いや、あんまり意味はありません。舞台なんて面白くて感動できれば、それでいいんで」

座長「理屈じゃないってことね」
作家「そう」





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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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