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2017年08月14日

伊佐山紫文21

 昨日は「神戸事件」関連で、朝から夕方まで、関係する企業・団体を回ってきた。
 毎年の「瀧善三郎慰霊祭」みたいなものがやれないかと思って。
 けれど話をあちこちで聞くうち、慰霊の根幹に関わる部分にとんでもないねじれがあることがわかってきた。
 このままではどうしようもない。
 そもそも瀧善三郎の慰霊碑は切腹したお寺にあったのだが、それが空襲で焼け、ある企業の工場の敷地になり、その後、別のお寺に移され、今に至る。
 すべて数十年前の人々の善意によって、である。
 ところが、関係者の高齢化と、神戸市兵庫区の空洞化とで、その善意の根幹が揺らいでいる。
 最も問題となるであろう、法律的なことを言えば、慰霊碑の所有権と責任である。
 最初に作ったお寺はもはや亡い。
 引き継いだ企業は移転の費用を払って今のお寺に移した。
 今のお寺は期限付きで引き受けた。
 その期限が過ぎてもいまだに慰霊碑を引き受けている。
 ここでもし、慰霊碑が倒れ、怪我人が出た場合、だれがその責任を負うのか。
 これはもう「所有」と「占有」と「管理」と「責任」という、まるで司法試験の問題そのものの事態である。
 そのくらいシンプルでやっかいな問題が慰霊の根幹に横たわっているのだ。
 解決する手段は一つしかない。
 それは神戸市か国が、市有地か国有地に慰霊碑を移転することである。
 第一義的には、市長の碑文までよせ、慰霊碑の隣に建てている神戸市に責任があると思う。
 瀧善三郎の名誉回復をかねて、来年、150周年を記念して、事件の起こった三宮の、東遊園地公園に置くのが順当ではないか。
 広さの関係でそれが無理なら、神戸港を見下ろす六甲山でも良い。
 とにかく、このままではダメだ。
 慰霊碑の移転に向けて、少し動いてみようと思う。  


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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