オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2017年09月12日

伊佐山紫文54

 息子が突然、
「化学調味料って体に悪いの?」
 これが20年前なら、
「悪いよ。とりすぎると中華料理症候群っていって云々」
 などと、あることないこと、ナイコトないこと吹き込んだのだろうが、今はもうそんな世界から脱却したから、
「そんなことないよ。大丈夫」
 で、二の矢が来た。
「だったら、なんでうちは使わないの?」
「理由はないけど……」
「理由はないんだ」
「まあ、化学調味料を使うとみんな同じ味になるのがいやかな」
「一度、使ってみようよ」
「やだよ。そっちの方が美味しいってなって、化学調味料がないといやだ、なんてなったらやだ」
「中毒になるってこと?」
「なるかも知れないってこと」
「ふうん」
 普通に食べるインスタントラーメンやレトルトカレー、それからカレールーにもたっぷり化学調味料は入っているから、完全に拒絶しているわけではないのだけれど、なんとなく抵抗がある。
 基本的な調味料、醤油や味噌は無添加のものを使っているし、加工食品を買うときにも「アミノ酸など」の表記があると避ける。
 だから豆板醤は味の素のものを使うことになる。
 豆板醤は輸入物以外、たいてい「アミノ酸など」が入っているのに、不思議なことに味の素だけは化学調味料を使っていないのである。
 この豆板醤で作った四川風のラー油はあらゆる料理に重宝する。
 生姜、ニンニクをフードプロセッサーを使ってみじん切りにし、ゴマ油で豆板醤と炒めて作る。
 ラーメンにも合うし、特に麻婆豆腐には欠かせない。
 麻婆豆腐を作っても息子にはまだまだ激辛は無理だから、大人の分だけこの自家製のラー油をあとで足すことになる。
 作り方は簡単、うちの手抜き料理のひとつ。
 生姜とニンニクは刻んで米油、そこに豚ミンチと味噌を加え、パラパラになるまで炒める。
 ここに刻んだネギやニラを入れてすこし炒め、出汁を張る。
 出汁は熱湯に煮干し粉を振り入れた簡便なもので。
 豆腐を投入し、沸騰したら片栗粉でとろみを付け、ゴマ油をさっとひと振り。
 これで出来上がり。
 辛みは自家製ラー油と挽き立ての山椒で。
 もちろん、化学調味料は使わない。


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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