オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2017年09月26日

伊佐山紫文71

 お風呂で、息子が、
「お父さん、幾つなん?」
 と聞くから、
「幾つやと思う?」
「45くらいかなぁ」
「ちゃうで、あと少ししたら55や」
「え、やったら、お母さんと同じ歳やん! え? お父さんとお母さん、同じ歳やったん?」
 あのさ、それも、絶対、お母さんに言うたらあかんで。
 とまあ、私は、昔から若く見られる。
 20数年前のポーランドでは酒を売ってもらえなかった。
 鼻でせせら笑われて。
 地のウオッカ飲みたかったのにナァ。
 めったに飲む機会はないのに。
 普通、ポーランドのウオッカと言えば「ズブロッカ」。
 香草をつけ込んだウオッカで、香りに少しくせがあり、好みは分かれるだろう。
 その地のウオッカだから、きっと香草も地のモノで、どんなものか飲んでみたかったのに、ハナから相手にされず、売ってくれなかった。
 また、こんなこともあった。
 地方の仕事で遅くなり、ホテルもとれず、仕方なく深夜映画、もちろんアダルト映画で一夜を過ごそうとしたのに、窓口で、
「未成年はダメですよ」
 と断られた。
 この時は、もう中退していた大学院の学生証を出して入れて貰ったけど。
 これも若い頃、道端で、
「ボクボク、アンケートしない?」
 もう、30近かったのに。
 で、フェイスシートの「既婚者」にマークすると、
「まあ、御主人」
 に、いきなり昇格した。
 これで子供がいようものなら、きっと「お父さん」になっていたことだろう。
 そんなこんながあり、関西には、若く見られる男にとって格好の決めゼリフがあることに気づいた。
 それは、
「アホやから」
 なぜなのかはわからんが、
「お若いですねぇ」
 と言われたときには、
「アホやから」
 と言えば丸く収まる。
 息子にも、
「アホやから」
 と言ったら、
「うん」
 と納得していた。
 
伊佐山紫文71


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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