オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2017年10月22日

伊佐山紫文97

 伊丹に越してきてから6年になる。
 あれは息子が3歳になった年で、引越の時は大変だった。
 危険だからと、息子と妻はママ友のところに泊まって、私一人、荷造りされたダンボールの林の中に寝た。
 このダンボールの整理が甘かったものだから、荷ほどきに手間がかかり、まともな家事再開まで引っ越してから一月以上かかった。
 というか、今でもまだ解いてない荷物もあって、引越継続中とも言えるのだが、それはそれ、とにかくもう、当時はてんやわんやだった。
 まず、台所のガスが使えない。
 ガス管のソケットがつながらない。
 無理につなぐと犯罪になると言われ、新しいガスコンロを買うことになった。
 規格が違うとか、同じ大阪ガスなのにそんなこと聞いてないぞ、と言いたくなるが、それはそれ。
 とにかくウチは炊飯器は使わず全てガスだったから、飯も炊けない。
 電磁調理器で炊いた生煮えのご飯を食べながら、通いたての幼稚園に子供を送り、部屋をなんとか整理した。
 とにかく本が多い。
 これでも相当処分したし、日田に送った本も1000冊以上あったはず。
 若い頃から本に取り憑かれていたから。
 もう、取り憑かれるとしか言いようがない。
 一人の作家の本を読み出すと、もうその人の全作品を読まずにはいられない。
 もちろん、読めるはずはないのだけれど、全集だけは買う。
 買って読んでいるうちに飽きて、別の作家へと浮気する。
 で、そっちも全集買い。
 これが知識欲なのか、所有欲なのか、もはやよくわからない。
 こうして部屋は書庫と化す。
 書棚を観れば、若い頃から最近まで、関心の在りかが一目で分かる。
 これを引っ越すとなると大変である。
 古い本を処分するにしても、手で運ぶのも無理な量だし、結局はネットの古書店を利用することになる。
 これが、安い。
 あきれるほどに安い。
 まず、私の書斎の本など、値段がつかない。
 そりゃそうだ。
 私が要らないのだから、人も要らない。
 値段もつかない本を買う方が悪い。
 ヘーゲルなど、奇跡的に値段がついて60円。
 なのに、妻が買った、私から見れば死ぬほどアホとしか言いようのない女流作家のバカ本が400円!
 あのな~、ヘーゲルの6倍以上もエライ作家がこの世におるのか!
 みたいな。
 それも仕方ない
 私の書いた本など、アマゾンで1円だぞ。
 値段がつくだけ有り難い。
 まあ、それはそれ、そろそろ本も溜まってきた。
 次の引越のことも考えて整理しないと。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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