2018年01月08日
伊佐山紫文126
六日の夜、雲間から星が見えた。
大都会の灯りは夜の空からほとんどの星を奪ってしまったが、正月ばかりは見逃してくれたらしい。
あれは30年くらい前、佐渡島で何泊か過ごした夜、まさに漆黒の闇の中で見事な天の川に見とれ、立ち尽くした。
荒海や佐渡に横たふ天の川
思わず芭蕉の句が口をついて出たものだ。
あれから四半世紀以上の時が流れ、父を亡くし、息子を得て父になり、母を亡くした。
星の時間で見れば瞬きほどでもないだろうし、私にとっても、ほんの一瞬のような気持ちの近さである。
あの頃の自分はもうどこにもいないけれど、それでも、心の中には私の一部としてしっかりと居座っている。
と言うことで、狂歌五首。
いにしえの 佐渡の海山 天の川 たたずみ眺む 熱き胸もて
天の川 共に眺めし 我が友は いずこにありや 便りも無しに
父母も そのともがらも すでに逝き 星を眺めん その面影に
雲間にて かそけく光る その星に いく年月の 思い重ねん
今もまた 熱き思いを この胸に 書きてゆかなん もろもろの詩を
大都会の灯りは夜の空からほとんどの星を奪ってしまったが、正月ばかりは見逃してくれたらしい。
あれは30年くらい前、佐渡島で何泊か過ごした夜、まさに漆黒の闇の中で見事な天の川に見とれ、立ち尽くした。
荒海や佐渡に横たふ天の川
思わず芭蕉の句が口をついて出たものだ。
あれから四半世紀以上の時が流れ、父を亡くし、息子を得て父になり、母を亡くした。
星の時間で見れば瞬きほどでもないだろうし、私にとっても、ほんの一瞬のような気持ちの近さである。
あの頃の自分はもうどこにもいないけれど、それでも、心の中には私の一部としてしっかりと居座っている。
と言うことで、狂歌五首。
いにしえの 佐渡の海山 天の川 たたずみ眺む 熱き胸もて
天の川 共に眺めし 我が友は いずこにありや 便りも無しに
父母も そのともがらも すでに逝き 星を眺めん その面影に
雲間にて かそけく光る その星に いく年月の 思い重ねん
今もまた 熱き思いを この胸に 書きてゆかなん もろもろの詩を
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