オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年06月07日

伊佐山紫文174

『シェイプ・オブ・ウォーター』平成29年2017年アメリカ
監督:ギレルモ・デル・トロ 脚本:ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー
 冷戦下、南米から運ばれてきた半漁人(?)を巡る米ソスパイの駆け引きと、よく分からないが「愛」のようなもの。
 映像も物語も美しい。
★★★★★

『gifted/ギフテッド』平成29年2017年アメリカ
監督:マーク・ウェブ 脚本:トム・フリン
 天才少女を巡って大人の思いが錯綜する。
 祖母は(おそらく)結婚によって数学者の道を諦め、天才数学者に育て上げられた母親は自殺。
 久しぶりに会った祖母は孫に数学の才能があると知るや、育ての父である我が息子から奪い取ろうと裁判まで起こす。
 みんな賢くて優しくて、その子のことを考えているのに、どこか極端にすれ違う。
 普通じゃないって、大変なんだ。
 特別な才能のある子をどう育てたら良いのか、きちんと考えさせる良作。
★★★★★

『人生はシネマティック!』平成28年2016年イギリス
監督:ロネ・シェルフィグ 脚本:ギャビー・チャッペ
 第二次世界大戦中のイギリス、ダンケルクからの撤退作戦をテーマにしたプロパガンダ映画が制作されることになり、シロウトの女性が脚本に抜擢される。
 一応事実ベースと言うことで、実在の双子姉妹を軸に物語を展開させることになるのだが、ここに色々な思惑が絡み、しかも主人公はアメリカ人に!
 早くアメリカに参戦して欲しいということ。
 これって、なんだか趣旨が違ってきてないか?
 プロパガンダ映画でも、映画は映画、作品を創り上げる喜びに満ちています。
★★★★☆

『彼女がその名を知らない鳥たち』平成29年2017年日本
監督:白石和彌 脚本:浅野妙子
 なんだかもう、自己中のカタマリみたいな女と、気の弱い男。
 夫婦なんだか、違うんだか。
 浮気なのか気の迷いなのか、女は別の男と寝て、色々と話がおかしくなる。
 そこに元彼の影、いや、なぜか消えた元彼の、その不自然な消え方が浮上して、男と女の日常が歪んでいく。
★★★★☆

『オン・ザ・ミルキー・ロード』平成28年2016年セルビア、イギリス、アメリカ
監督・脚本:エミール・クストリッツァ
 戦争なのか内戦なのか、姿の見えない敵と戦っている最前線。
 そこで牛乳を兵士に届ける男。
 男と女を巡るゴチャゴチャの末、「イギリスの将軍の特殊部隊」がやって来て、小さな村を焼き払う。
「イギリスの将軍」の目当ての女と牛乳運びの男は生き残り、逃げる。
 特殊部隊は追ってくる。
 これを見たからと言って何が分かるというものではないが、何とも言えぬユーモアというか、ペーソスというか、単なる戦争物ではないテイストで最後は泣かせる。
★★★★★

『セザンヌと過ごした時間』平成28年2016年フランス
監督・脚本:ダニエル・トンプソン
 セザンヌとゾラは幼なじみだったというのは有名な話。
 ゾラの小説『製作』の内容に激怒したセザンヌは二度とゾラに会うことはなかったというのも有名な話。
 この映画、最初はあまりの退屈さに途中で止めようかと思ったが、次第に画面はセザンヌの作品かと見まごうばかりに美しくなり、人間ドラマも急展開、目が離せなくなった。
 そして悲しいラスト。
 身につまされることばかり。
 セザンヌやゾラに関心のない人には無駄な2時間になるのでご注意。
★★★★☆

Posted by notebook │Comments(0)
このBlogのトップへ
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
notebook
notebook
学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

< 2025年04月 >
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
カテゴリ
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人