オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年10月20日

伊佐山紫文201

 大分県日田市での舞台演劇『島ひきおに』(原作:山下明生 絵:梶山俊夫)が17日に上演され、大成功のうちに終わった。
 私は脚本と劇中歌の歌詞を担当したのだが、正直、これが感動を呼ぶ舞台になるとはちっとも思えなかった。
 そもそもの原作が感動的なものではなく、どちらかと言えばもの悲しい、冷たい世間への恨み節に溢れた怪作なのである。
 心優しい鬼は結局人々に受け入れてもらえることなく、今も海を漂い続けているというラストには、何の救いもない。
 いいのかよ、こんなの子どもに読ませて。
 しかも、こう言っては失礼になることを百も承知で書くのだが、主要キャストを全て知的障害者が務めるとあっては、日頃、演技というものの難しさを痛感しているものとして、一抹どころか、かなりの不安を覚えて日田入りした。
 ところが、である。
 前日の練習をみせてもらい、演出を担当した畏友・樋口友治の手腕によって障害が個性となり、個性が役柄の中に落とし込まれているのを目の当たりにして、不安は全て消し飛び、きっと感動の舞台になるだろうことを確信した。
 高橋聡と山本ヤマによる音楽(作曲と演奏)も素晴らしかった。
 シンコペーションを多用したジャズ風の主題歌はさぞ教えにくく、歌いづらかったと思われるが、さすがNHK「のど自慢」チャンピオン加藤将平君(拙作『二人の鬼』では「日田どん」を演じて頂いた)のリードヴォーカルで、見事なフィナーレとなって会場の本物の感動の拍手を呼んでいた。
 この素晴らしい舞台に関われたことを、私は一生の誇りにするだろうし、これがゴールではなく、新たなスタート地点となることを心から願っている。
 一つ残念なのは、当日の午後、チラシを持って商店街を回ったのだが、イベントそのものがほとんど認識されていなかったことだ。
 このような実験的で素晴らしい催しが市民にほとんど知られていないのは、広瀬淡窓という詩人にして大教育者を生んだこの街にとって、とても大きな文化的損失だと思う。
 もし次があるなら、一週間前から日田に入り、ガンガン集客していきたいと思う。
 それでは、出演者の皆さま、素晴らしいお芝居と歌声を有り難うございました。
 関係者の皆さま、本当にご苦労様でした。
      平成30年10月19日 諌山陽太郎(伊佐山紫文) 
伊佐山紫文201


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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