オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年11月12日

伊佐山紫文222

 フルトヴェングラーのモーツァルトボックスをなにげに聞き流していたら、ドイツ語の『フィガロの結婚』がどうしても耳についてしまった。
「Die Hochzeit Des Figaro」
 がドイツ語でのタイトルで、イタリア語(Le nozze di Figaro)の複数形は飛んでしまってる。
 そもそも、なんで「結婚」(Le nozze)が複数形なのか、浅川座長(社長)が音大の学生だった頃、イタリア語の先生に訊ねて貰ったことがある。
 答えは、
「なんでそんなこと気にするのか、ワケがわからん」
 と言うことで、辞書の自動翻訳のコピーを渡されただけだった。
 まあ、イタリア語の基となったラテン語の活用からそうなった、それだけで、その内容を深読みすれば「結婚」というのは複数の儀式の連なりから成る、だから複数形、と言うことなのだろう。
 確かに日本でも、結婚は、おつきあいに始まり、プロポーズ、結納、結婚式、披露宴、入籍等々、一連の儀式の連なりだもんね。
 単数複数の区別があれば、確かに複数かも。
 複数であるからこそ、「フィガロ」の物語はそれぞれの段階があって楽しいのかも知れないね。
 もし、これが単数であって見、生涯でただ一度の大事件(Hochzeit最高の時)やって見、どれほど息苦しいか。
 フルトヴェングラーの「フィガロ」も晩年の名演であることはまちがいないのだが、なんとも言えず、息苦しい。
 軽やかさが決定的に欠けている。
 まるで『ドン・ジョバンニ』のような「フィガロ」。
 それが言語によるものなのか、指揮者の性格か。
 オトマール・スウィトナーのドイツ語版ではこんな感じはしなかったと思うが。
 まあ、よくわからんが、ドイツ語の重厚なフィナーレにはものすごく感動した。
 

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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