オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年12月17日

伊佐山紫文250

 読書とは一種の娯楽でしかない。
 と、昔は割り切っていた。
 好き嫌いの問題だから、売れても売れなくても、それは好みの問題、この私を好んでくれる人にだけ、そういう人にだけ向けて書いてれば良いんだと思っていた。
 これはもうその通りで、私のことが嫌いだという人にまで強制的に読ませるなど、中国や北朝鮮ではあるまいし、あり得ない。
 イヤイヤイヤ、そうじゃなく、幅広い層に読んでもらえる努力をしてるのか、という話。
 してないな。
 最近、自分がエンタテイナーなのか、思索者なのか、本当に分からなくなる。
 素晴らしい哲学書を読めば自分もこんな本を書きたいと思うし、面白い映画を見ればこんな脚本を書きたいと思う。
 どちらもは無理なことは分かっているのに。
 そもそも目がついていってない。
 ビデオを見続けると目の奥が痛くなる。
 本を読んでも同じ。
 どっちをとるのかって話になってきた。
 はぁ~
 なんてことを書いてると、息子が、
「人類って、誕生して何年くらい?」
 などと聞いてくる。
「数え方にもよるけど、20万年くらいかな」
「1億年にもならないんだ」
「そりゃそうだよ。地球の歴史から見たら、ほんの最近の話だよ」
「だったら、絶滅も早いかもね」
「まあ、何万年って単位の話だから、お前が心配するようなことじゃない」
 そう言っていながら、そうだよな、とも思う。
 若いってのは、何万年単位の心配をするんだよ。
 私も若い頃、何万年単位の心配をしていたよ。
 今じゃもう、目の前の数十人単位の読者や観客のことしか考えていない。
 自分の仕事が何年後まで残るかなんて、考えなくなって何年だろう。
 それでも、と、言い訳がましいが、たとえばシェイクスピアやモリエールは百年後の読者のことを考えて芝居を書いたのか。
 目の前にいる観客以外の、将来の読者のことを考えていたのか。
 ありえない。
 目の前の観客に受けることだけを考えていた。
 それはもう、我が事のようによく分かる。
 哲学でも、ヘーゲルは数冊しか本を書いておらず、現在残っている著作のほとんどは学生のノートを元にした講義録でしかない。
 みんな、目の前の観客や学生しか見ていなかった。
 何万年後なんて、だれも考えてはいない。
 目の前の観客や学生に受けることだけを考え、それが結果的に残るか、残らないか。
 それだけの話。
 そう納得して、今日もまたイベントでのMC、皆さまに楽しんで頂けるよう頑張りますわ。
伊佐山紫文250


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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