オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年01月26日

伊佐山紫文281

昨日は『クララ・シューマン 天才のヨメはん』のチラシの撮影で、午前中、神戸の御影公会堂につめていた。
 チラシの撮影に、私など、本来、いてもいなくてもいいのだが、まあ、賑やかしのギャラリーの一人として。
 で、カメラマン、ヘアメイク、衣装さん、それぞれがテキパキと立ち働いているのを眺めながら、うらやましいな、と心底思った。
 子供の頃から、道具を使う仕事にあこがれていた。
 のこぎりやカンナを大事にする大工さんや、彫刻刀を研ぐ彫刻家、レンズを磨くカメラマン……
 いろんなものに憧れた。
 で、行き着いたのが、使う道具と言えばパソコンだけのライターである。
 楽譜に歌詞を書き込むのに使う鉛筆にこだわろうと思ったこともあるけれど、別に普通のシャープペンシルで十分だと分かって、普通にそこにあるものを使うようになった。
 生来、ものに対するこだわりがないのだと思う。
 子供の頃はいざ知らず、大人になってから何かのコレクションなどしたこともない。
 もちろん、家の中は本やCDで溢れかえってはいるけれど、これはコレクションとはとうていいえない雑多な駄本・駄CDの山である。
 これも、そんな生活と関係していると思うが、私はメモをとらない。
 だから、メモをきちんととって整理できている人がうらやましくて仕方ない。
 あんなきれいで整理できているメモがとれれば、この乱れた生活がどれほど秩序だったものになるかと思う。
 私が見た最もすばらしいメモ、というか手帳は映画人のものである。
 私は一本の映画の制作に始めから終わりまで関わったことはないけれど、断片的には多くの現場を観てきた。
 超大作、と言われた映画の現場にもいたし、後になって考えれば無謀としか言いようのない幻の映画のシナリオを何本も書いた。
 そんな映画の打ち合わせの時に垣間見る映画人のメモの緻密さにはいつも圧倒された。
 舞台と違い、映画はロケーションが命である。
 特に低予算の場合。
 まずはロケハンがあり、ロケハンを元にシナリオが作られていく。
『ローマの休日』が良い例で、これは観光名所を巡る一日の物語だから、まず季節を気にしなくていい。
 一日だから、時の流れを映像で表現する必要がない。
 撮影日数も最小で、キャスト・スタッフの拘束時間も短くてすむ。
 このように、シナリオそのものが、予算に合わせて作られているのだ。
 邦画でよく、物語のクライマックスが一年後だったりするのも同様の理由で、桜の季節に始まって桜で終われば、オープニングとラストを同じ日に撮影することもできる。
 予算と日数が限られている以上、すべてを効率よく、コンパクトにまとめなければならない。
 映画を仕上げるには、緻密な計画と、それを共有するメモが必須となる。
 自分にもし何かがあったとき、私のメモをほかの誰かがきちんと読めて、計画を進めていかなければならないからだ。
 そもそも字がド下手な私にはとてもとても。
 ところが逆に、道具を駆使する人に言わせれば、
「伊佐山さんはいいですね、頭の中だけで仕事が出来て」
 イヤイヤイヤ、もう限界です。
 そろそろなんとかしないと。
伊佐山紫文281


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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