「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年07月28日

伊佐山紫文368

昨日は安いウナギを求めて市内を彷徨うことになった。
 小六になる息子がウナギを食べたいと言い出したもので。
「なんで土用の丑の日はウナギなの?」
 などと、根本的なことも聞いてくる。
 平賀源内の例の眉唾な話はさておき、昔から土用の丑には色の黒いものを食べることになっていて、特にウナギは万葉集にも「夏痩せ」に良いものとして詠まれてもいる。

石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とりめせ(家持)

 で、市内を彷徨した結果、あまりにもバカ高いので断念した。
 代わりに穴子。
 二匹で700円。
「え~なんで?」
「穴子もウナギも似たようなもん。川に登らないウナギが穴子だよ」
「けど、穴子、黒くねえじゃん」
「良いんだよ、タレで焼いたら黒くなる」
 夕食は穴子丼と「う巻き」ならぬ「あ巻き」にした。
「結構旨いじゃん」
 と、ペロッと完食した。
 父親は厚揚げの蒲焼きで焼酎を。
「いつか、俺の本が売れたら、お店のウナギを食べに行こう」
「そんなことは一生ねえぞ……」
 怪しい沈黙。
「……お父さんの舞台が売れるってことはあるかも知れんけど」
 小六の子にいらん気を遣わせてしまった。
プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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