2019年04月06日
伊佐山紫文323
終業式を終えて帰ってきた息子に、
「この一年、どうやった?」
と聞いてみた。
一言、
「ん? 楽しかったよ」
なんか、涙出そうになった。
学校が楽しいなんて、お父さんは一度も感じたことなかったぞ。
まあ、いまさら何を言っても仕方ないが、時代も悪かった。
あの時代、教師も、親も、どちらも無責任だったし、何より社会全体が未熟だった。
左翼はやたらとデモやストをやらかすし、右翼は街宣車でがなり立てるし、行き着く先は殺し合いで、一体この世はどうなってしまうんだと子供心に思ったものだ。
「大丈夫、世の中を信じなさい」
そう言ってくれる大人など一人もいなかった。
詩人だった父の周りには妙な連中が集まってきていたし、私がまさに、今の息子と同じ小学校5年の時に開いた画廊喫茶『ムンク』は、その梁山泊ぶりが今でもちょっとした語り草になっているほどだ。
子供心には、梁山泊に集う英雄豪傑たちの幼稚な革命話は恐怖でしかなかった。
確かに楽しい思い出もたくさんあったけれど、全体として、あの時、
「この一年、どうだった?」
と聞かれて「楽しかった」とは絶対に言えなかったと思う。
ま、とりあえず良かった。
「この一年、どうやった?」
と聞いてみた。
一言、
「ん? 楽しかったよ」
なんか、涙出そうになった。
学校が楽しいなんて、お父さんは一度も感じたことなかったぞ。
まあ、いまさら何を言っても仕方ないが、時代も悪かった。
あの時代、教師も、親も、どちらも無責任だったし、何より社会全体が未熟だった。
左翼はやたらとデモやストをやらかすし、右翼は街宣車でがなり立てるし、行き着く先は殺し合いで、一体この世はどうなってしまうんだと子供心に思ったものだ。
「大丈夫、世の中を信じなさい」
そう言ってくれる大人など一人もいなかった。
詩人だった父の周りには妙な連中が集まってきていたし、私がまさに、今の息子と同じ小学校5年の時に開いた画廊喫茶『ムンク』は、その梁山泊ぶりが今でもちょっとした語り草になっているほどだ。
子供心には、梁山泊に集う英雄豪傑たちの幼稚な革命話は恐怖でしかなかった。
確かに楽しい思い出もたくさんあったけれど、全体として、あの時、
「この一年、どうだった?」
と聞かれて「楽しかった」とは絶対に言えなかったと思う。
ま、とりあえず良かった。
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