オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年08月22日

伊佐山紫文373

夏の揚げ物は暑苦しい。
 それでも息子が「トリカラ、トリカラ」とうるさいので週に一度は鶏のもも肉を揚げている。
 昨日の夕食もトリカラで、味付けも一部息子がやった。
 そうすると、とにかく味が濃くなる。
 当然だが油っこいし、スパイスの効かせすぎ。
 夕食には酢に浸して南蛮漬け風にしたのを二切れほど食べて、あとは高野豆腐の煮物。
 一緒に素揚げしたカボチャも数切れ。
 これで充分。
 夏は食が細る。
 昼は冷やしうどんと納豆で終わりだし。
 昔はゴーヤーチャンプルーが夏のお昼の定番だった。
 夏休みの息子と一緒にお昼をするようになってから、この五六年くらい作ってないんじゃないかな。
 あんな苦いもの、作ってもどうせ子供は食わんし。
 そういえば、ずっとずっと昔はゴーヤーのことを茘枝(れいし)って言ってたらしい。
 私たちの子供時代にはすでに「ニガウリ」になり、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』以来、「ゴーヤー」になった。
 そもそも「ニガウリ」は漢語「苦瓜」の訓読みで、沖縄では「ゴーヤー」と音読みしていたのがそのまま入ってきた。
 今でこそ沖縄産のゴーヤーが本土でも流通しているが、外来種のウリミバエを絶滅さすまでは本土への持ち込みは禁止されていた。
 このウリミバエは、農薬ではなく不妊虫放飼という方法で絶滅させたことが知られている。
 この絶滅作戦の陣頭指揮を執った伊藤嘉昭先生は『社会生物学』(E.O.ウィルソン)の監訳者でもあり、『虫を放して虫を滅ぼす 沖縄・ウリミバエ根絶作戦私記』(中公新書)という本の著者でもある。
 私はこの本、学生時代に楽しく読んだが、諸先生方の反応は今ひとつだったことを憶えている。
 おそらく、不妊虫を作るのに放射線を使うことが忌避されたのだろうし、何より、この伊藤先生、共産党の科学者組織の重鎮だった。
 何をやっても胡散臭く感じられたのだろう。
 そもそも当時、共産主義者が「社会生物学」ってのもおかしな話だったし。
「あいつ、何やってんだ」
 ということだったのかもしれない。
 さて、台風が来る前にゴーヤー買って来よう。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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