オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年08月22日

伊佐山紫文374

台風一過、と言っても良い陽が射してきた。
 蝉も鳴き始め、風も心地よい。
 数日前から聞き始めたクルト・ザンダーリン(ザンデルリング)のボックスもシベリウスの佳境に入ってきた。
 単一楽章形式の七番の透明な響きが北欧の森を彷彿とさせつつ、交響詩「夜行と夜明け」が余韻を渺々と響かせて終わった。
 さて、次は何をかけよう。
 とにかく、家に子供がいるとまとまった仕事が出来ない。
 ゲームやパソコンから引き離して勉強させるのが結構な一仕事で、難しい本や原書など読んでいられない。
 そうして宿題をやらせていると、息子が、突然、
「ブラックホールの中って、物理法則が通用しないって本当?」
 またややこしいことを。
「通用しないというか、光や電磁波でさえ出てこれないブラックホールだから、その中のあらゆる事象が観測不可能なんや。やからブラックホールのことをイベントホライズン、事象の地平線と言ったりする。最初はアインシュタインの一般相対性理論から導き出される純粋に理論的な解やったんやけど、実在することが分かってきた」
「ブラックホールに入ったら、人はどうなるの?」
「人間なんて、ナノミリ以下に凝縮されるだろうから、生きてはいないよ」
「ナノミリ……」
「十億分の一ミリ以下ってこと」
「物理法則も何も」
「そう、ここにある物理法則は事象の地平線まででしか通用しない。その向こうでどんな法則が働いているかは、こっちにいる人間には分からない」
「嫌だなぁ、太陽がブラックホールになったら」
 そんな何十億年も先のことより、そろそろ夏休みの終わりを心配しろよ。
 まだ読書感想文も書けてないんだし。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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