オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年09月22日

伊佐山紫文396

高度経済成長期の列島改造を自然破壊と呼ぶかどうかはその人の価値判断によるのだろうし、そもそも人間にとって「自然」って何? って話でもある。
 日田の私の家の前を流れていた小川・中城川は、そもそも材木を運ぶための運河で、自然でも何でもない、人間の人間による人間のための構築物にすぎない。
 だが、そこに住むオイカワやタナゴやカワニナはどうなのか。
 私にとっては紛れもない「自然」だったし、味噌汁の出汁となるカワニナなど、もはや体の一部だった。
 それが高度経済成長で一変した。
 まだ小川の体を成していた運河は、三面がコンクリートで貼られ、まさに水を流すだけの水路となった。
 下水道など整備されるのはずっとあとのこと。
 清流はただのドブになった。
 確かに小川だった頃は、大雨のたびに溢れて玄関に下駄を浮かべたり、酷いときは便所と井戸が繋がって赤痢や疫痢が蔓延したりした。
 保健所から来た白い服のおじさんたちが消毒薬を撒く光景は日常でもあった。
 あの頃になど、決して戻れるものではない。
 もちろん今では下水道も整備され、水質は改善してユスリカの大量発生などはなくなったし、コンクリートの三面張りも、若い人たちにはこれはこれで風情なのかも知れない。
 そもそも、全てが「自然」ではないのだから、どのような光景に情緒を感じるのかは個人的な主観でしかない。
 のだろうか?
 という疑問を最近抱くようになった。
 人間の、と言って大げさなら、日本人の原風景とでも言うべき「自然」があるのではないか。
 近代的な「個人」の主観に還元されない「自然」というものが、私たちの心の根っこにはあるのではないか。
 今では、そんなことを考えている。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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