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2019年10月18日

伊佐山紫文416

今日のグーグルのイメージを見て「これは何だ?」と思った人は多いと思う。
 左前のチョゴリのようなキモノを着たお婆さんが、得体の知れない文字の書かれた紙なんだか板なんだかを持ち、なんだか不機嫌そうに歩んでいる。
 その後ろではこれもまた国籍不明の髪形をした男女が得体の知れないものを読むのか眺めるのか、のぞき込んでいる。
 なんだ、こりゃ。
 で、文字通りググれば、これは日本の「民権バアさん」と呼ばれた「楠瀬喜多(くすのせきた)」を記念するイメージだと分かった。
 楠瀬喜多は天保7年9月9日、新暦では1836年10月18日に生まれたから、それを記念するつもりなんだろう。
 だったら、もっと調べて、きちんとしたイメージで描けよ。
 楠瀬喜多は、そのうち夙川座の「上方うた芝居」でも主役を張らせたいと思っているような、土佐の傑物である。
 そもそもが、明治13年(1880年)だよ、江戸幕府崩壊からたった13年しか経っていない時点で、今で言えば村議会議員選挙での女性参政権を認めさせたんだから。
 楠瀬喜多も凄いが、当時の土佐も凄い。
 ただ、楠瀬喜多のよって立つ論理「同じ戸主なのに女性にだけ参政権がないのはおかしい」という論理は、「戸主」という言葉の強権的イメージがアカデミック左翼の拒絶反応を呼び、今でも正当な評価を得ているとは言いがたい。
 実際にはアメリカのワイオミング州に次ぐ、世界で二番目の女性参政権獲得という偉業を成し遂げた女性なんだ。
 このことはもっと知られて良いはずだ。
 今日のグーグルのイメージは、楠瀬喜多の現在の評価を示すものとして絶妙だと思う。
 是非ご覧あれ。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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