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2019年11月18日

伊佐山紫文450

浅川座長との間で「コロンタイ」がちょっとしたブームになっている。
「コロンタイになっちゃ駄目だわ」
 とか、
「またまたぁ、それじゃコロンタイよ」
 てな感じで。
 コロンタイ自身にとってはとんだ迷惑だと思うが、まあ、マイブームに近いものなので許してもらおう。
 それにしても、やり遂げた業績から言えばローザ・ルクセンブルクよりも遙かに巨大な存在なのに、どうしてこうも差がついたかね。
 あ、ローザ・ルクセンブルクがそもそも忘れられてるか。
 なんどか映画化されてる、ドイツの女性革命家です。
 こうやって、革命家とか、そんな連中が忘れ去られていくというのは、逆に現状が良くなってるからで、慶賀すべきことだと思う。
 コロンタイとか、ローザとか、誰それ、何言ってるの? ぐらいの世の中がちょうど良いんだと思う。
 思えば、生まれてから35くらいまで、ドップリと左翼的な泥沼の中にいた。
 平成元年、1989年に冷戦が終わって息の根が止められてからも、左翼たちはエコロジズム(環境主義)とフェミニズム(女性解放)に活路を見いだして、マスコミやアカデミズムの中で堂々と生き延びていた。
 私もその一人だったし、当時としてはそれほど間違ってはいなかったと思う。
 ただ、なんでもそうだが、運動は極端に走る傾向がある。
 エコロジズムもフェミニズムも、最初は科学的な知見に基づいた穏健なものだった。
 ところが、それが次第に先鋭化して、全く非科学的な、得体の知れないものに化け始めた。
 民主主義の世の中なんだから仕方ない、と言えばそれまでで、違和感を感じたなら、運動から離れてしまうほかはない。
 で、左翼の世界から出てみれば、そこにはなんとも広々とした、清々しい景色が広がっていたことか。
 狭い狭い左翼世界の中で、コロンタイが、ローザ・ルクセンブルクが、などと嘯き合って何とする。
 まあ、でも、そういう世界がマスコミ界、インテリ界に広がっていたのは事実で、今でも状況はそう変わっていない、と思う。
 私の場合、親が左翼の詩人だったというのも大きいし、何せ、最初に憶えたカタカナが「ソヴェート」だよ。
 そんな多感な少年時代、せせらぎの小川はドブになるし、親はアル中になるし、この世は確実に滅びの道を歩んでいた。
 もう、革命しかないっしょ!
 で、35までを生きて来た。
 それから二十数年、親の介護と子育てに追われ、ほとんど何にも進歩せずに、アラカンまで来てしまった。
 だからつい、コロンタイになる。
 心しよう。
 立ち止まると、
「コロンタイが出るぞ~」

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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