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2019年11月18日

伊佐山紫文453

『暴力の人類史 上下』
スティーブン・ピンカー著 幾島幸子・塩原通緒訳 青土社
 上下巻で総ページ数1200を超える大著にして名著中の名著。
 文庫化しないかと待っていたのだが、待ちきれなくて図書館で借りてきた。
 それにしても、邦題は酷い。
 原題をそのまま訳せば、
『我々の本性の中の良い天使 なぜ暴力は減り続けているのか』
 人類史を観たとき、たとえ直近の二つの大戦があったにせよ、暴力は減り続けている。
 それはなぜなのか?
 認知・進化心理学者でもあるピンカーはまず歴史をひもとき、そして心理へと向かい、最終的にはゲーム理論で締めくくる。
 暴力の減少は、神の意志でもなく、宇宙の不思議な力でもなく、この世の内部で、単純なアルゴリズムの結果だとほのめかす。
 非常に説得力があり、マット・リドレーの、これはハヤカワ文庫に入っている、
『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』
 と合わせ読みたい。
 ピンカーの未訳の最新作、
『Enlightenment Now』(今を照らす(啓蒙する))
 の邦訳も早く欲しいなぁ。
 待ちきれずにペンギンから取り寄せて少しずつ読んでるけど。
 ほとんど同時期に出た、ジャレド・ダイアモンドの大著、
『Upheaval: How Nations Cope with Crisis and Change 』
 は、もう、
『危機と人類 上下』
 として、つい最近邦訳が出た。
 原書はまだ半分も読めてないのに。
 日経だからすぐに文庫になるかも知れんが、これも待ち切れん。
 買って読むかな。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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