2019年11月18日
伊佐山紫文454
『孔子』
和辻哲郎著 岩波文庫
小さな名著。
フィロロギー(フィロロジー、書誌学)の方法に拠りながら、『論語』を読み解いていく。
その部分もスリリングだが、やはり孔子の「死」を論じた最終章が最も興味深い。
孔子は、仏陀やキリストやソクラテスとは違い、普通に死んだ。
しかも、後世の孔子伝の記者たちは『論語』にある孔子の死をあからさまに無視している。
孔子の死は何らの修飾を受けることもなく、壮大な物語を構成することもなかった。
それが結果的に『論語』を単なる語録に止めたのか、著者は明言しない。
ただ、シナに生まれ、徹底的に現世的であった禅宗との比較を仄めかすのみである。
何度読み返しても気づくところの多い、小さな名著である。
和辻哲郎著 岩波文庫
小さな名著。
フィロロギー(フィロロジー、書誌学)の方法に拠りながら、『論語』を読み解いていく。
その部分もスリリングだが、やはり孔子の「死」を論じた最終章が最も興味深い。
孔子は、仏陀やキリストやソクラテスとは違い、普通に死んだ。
しかも、後世の孔子伝の記者たちは『論語』にある孔子の死をあからさまに無視している。
孔子の死は何らの修飾を受けることもなく、壮大な物語を構成することもなかった。
それが結果的に『論語』を単なる語録に止めたのか、著者は明言しない。
ただ、シナに生まれ、徹底的に現世的であった禅宗との比較を仄めかすのみである。
何度読み返しても気づくところの多い、小さな名著である。
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
最近の記事
11月21日日曜日大阪で上方ミュージカル! (7/24)
リモート稽古 (7/22)
11月21日(日)大阪にて、舞台「火の鳥 晶子と鉄幹」 (7/22)
茂木山スワン×伊佐山紫文 写真展 (5/5)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/28)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/26)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/25)
yutube配信前、数日の会話です。 (2/25)
初の、zoom芝居配信しました! (2/24)
過去記事
最近のコメント
notebook / 9月16土曜日 コープ神戸公演
岡山新選組の新八参上 / 9月16土曜日 コープ神戸公演
notebook / ムラマツリサイタルホール新・・・
山岸 / 九州水害について
岡山新選組の新八参上 / 港都KOBE芸術祭プレイベント
お気に入り
ブログ内検索
QRコード

アクセスカウンタ
読者登録