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2019年12月18日

伊佐山紫文473

夙川座次回公演
『レイチェル・カーソン やめなはれDDT!』
 の音楽は、一部、現役の作曲家にお願いすることになり、その打ち合わせを京都でやってきた。
 今は組織が複雑になってしまって正式名称は分からないが、次回公演は基本、昔の「大阪市中央婦人会館」とのコラボ企画である。
 だから作曲家も女性の方が良いだろうと言うことで、いつもの山田さんにお願いした。
 こうやって女性の作曲家を使っていけば、次々回もその次も「婦人会館」とのコラボを続けていけるのではないかという、まあ、皮算用である。
 私とこの「婦人会館」とは30年近い付き合いである。
 男女雇用機会均等法も施行されたばかり。
「セクハラ」は横行していたがそれを指す言葉もなかった時代である。
 当時の女性問題を扱った私の小さな本がそれなりに話題になり、あちこちで単発の講演会や学習会の講師、あるいはシンポジウムのパネリストとして呼ばれるようになっていた。
 同時期「婦人会館」は「クレオ」と名称を変えつつあり、その最初の「クレオ」である「クレオ大阪北」が出来たときのシンポジウムに呼んでいただいたのが最初のご縁である。
 とにかく、こういうときシンポジストを男女同数にしなければならないという内規があったらしく、男性を探すのが大変だったと後から聞いた。
 今でこそ女性差別的な言辞は絶対駄目になったが、当時はもう、そんな常識もないから、男たちがやらかすやらかす。
 男女平等をうたうシンポジウムで差別発言やセクハラまがいのことを言う、痴漢を擁護する、自分の性癖を披露する……
 やらかさへん男はおらんのか!
 私はマスコミの現場にいたから、何が暗黙のコードに触れるかも知悉していた。
 だからキワキワではあるがセーフなキレを見せることが出来た。
 で、このシンポジウムもキワキワセーフを連発して、結果、参加者からの質問は私に集中した。
「イサヤマさんのおかげで大成功です!」
 と担当者の顔も上気していた。
 この後、長期の講座を持たないかと「婦人会館」から打診があった。
 やります、と二つ返事で、出した講座のタイトルが、
「家の呪い 愛と血の近代文学史」
 除霊の受け付けと間違えて問い合わせた方も何人かいたらしいが、講座そのものは概ね好評で、これが前回公演での「協力」に繋がった。
 三十年前の仕事が今に生きたわけだ。
 まあ、若い頃にはきちんと仕事をしておくべきだって話ですわ。
 で、この三十年間何をしてきたかって?
 それは聞かんといて。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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