2019年12月25日
伊佐山紫文484
『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 上下』
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社
前著『サピエンス全史』で生命史から先端技術までを雄渾に描ききった著者が、今度はサピエンスの未来を予測する。
結論から言えば、フーコーとは違った意味で「人間」は消え去る。
裕福な一部分はテクノロジーを駆使して肉体を改造し「ホモ・デウス(神)」へと進化し、その他有象無象の「サピエンス」にどのような未来が待っているのかは分からない。
産業革命の後、何百万人を対象とした教育・医療が施されたのは、国家にとって何百万の兵隊や労働者が必要だったからで、もし戦争がなくなり、労働がAIに取って代わるなら、有象無象の何百万のことを考える必要もない。
また、著者の言う現代の「人間至上主義」に代わるであろう「データ至上主義」がこの地球を覆い尽くせば、そもそも人間の自己決定そのものが消え、つまり、決定する自己が消え失せる。
なんとも異様な未来だが、充分に説得力がある。
著者のような若い(昭和51年1976年生)世代の思想家には「リチャード・ドーキンスやスティーブン・ピンカーら、新しい科学的世界観の擁護者たちでさえ、自由主義を放棄することを拒んでいる」と見えるのか。
新しい技術には新しい思想、と言うのがマルクス主義の根幹にあるテーゼなのだが、この著者はそれを忠実になぞっているように見える。
テレビの亜流・俗流に騙されないために、本書は『サピエンス全史』と共に読んでいた方が良いだろう。
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社
前著『サピエンス全史』で生命史から先端技術までを雄渾に描ききった著者が、今度はサピエンスの未来を予測する。
結論から言えば、フーコーとは違った意味で「人間」は消え去る。
裕福な一部分はテクノロジーを駆使して肉体を改造し「ホモ・デウス(神)」へと進化し、その他有象無象の「サピエンス」にどのような未来が待っているのかは分からない。
産業革命の後、何百万人を対象とした教育・医療が施されたのは、国家にとって何百万の兵隊や労働者が必要だったからで、もし戦争がなくなり、労働がAIに取って代わるなら、有象無象の何百万のことを考える必要もない。
また、著者の言う現代の「人間至上主義」に代わるであろう「データ至上主義」がこの地球を覆い尽くせば、そもそも人間の自己決定そのものが消え、つまり、決定する自己が消え失せる。
なんとも異様な未来だが、充分に説得力がある。
著者のような若い(昭和51年1976年生)世代の思想家には「リチャード・ドーキンスやスティーブン・ピンカーら、新しい科学的世界観の擁護者たちでさえ、自由主義を放棄することを拒んでいる」と見えるのか。
新しい技術には新しい思想、と言うのがマルクス主義の根幹にあるテーゼなのだが、この著者はそれを忠実になぞっているように見える。
テレビの亜流・俗流に騙されないために、本書は『サピエンス全史』と共に読んでいた方が良いだろう。
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