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2020年03月26日

伊佐山紫文544

『138億年宇宙の旅 上下』
クリストフ・ガルファール著 塩原通緒訳 ハヤカワノンフィクション文庫
 本のタイトルに「138億年」を入れるのが流行っているようだ。
 138億年とは、言うまでもなく、ビッグバンからこれまで流れた時間のこと。
 本書では主人公である名無しの「あなた」が極大の世界、つまり宇宙の始まりから、極小の世界、つまり量子の出現にまで立ち会うことになる。
 極大と極小の世界がなぜ繋がるのか?
 アインシュタインの一般相対性理論が破綻するのは極大と極小の世界だからだ。
 そこからは量子論や弦理論の、目もくらむような世界が広がっている。
 それぞれの理論の推移の境目を見るには極大や極小の世界への「旅」が必要であり、「あなた」は筆者に導かれてその旅に出る。
 物語としては稚拙だが、数式や図式なしで得られる総合的な知識は素晴らしい。
 アインシュタインがどれほどの偉業を成し遂げたかも良く分かる。
 ちなみに、ホモ・サピエンス(人類)が誕生したのを長く見積もって30万年。
 文明を直近の2000年とするなら、これは人類の歴史の150分の1である。
 東京大阪間を400キロとして換算すると、最後の2.5キロ。
 もし東京大阪間を宇宙の歴史とするなら、人間の誕生するのは最後の87メートル、文明の誕生は1メートルにも満たない。
 何かと騒がしい時勢だからこそ、こんな雄大な本でも読んで心を落ち着かせたい。


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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