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2020年05月07日

伊佐山紫文560

連休が明け、特になんと言うこともない朝が訪れた。
 人が休みと決めようが、出勤と決めようが、夜は明け、朝は来る。
 もし人間に永遠の生命が与えられていたなら、全ての期日は平等で、連休どころか、年末年始の行事など、何もなかったことだろう。
 ただ、実際には、人間の生命は限られており、だからこそ、そのことを思い起こすために、盆暮れ正月などの行事がある。
 たとえば一休さんの歌とされる、
門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし
 は、そのことを端的に詠んでいる。
 キリスト教で言えば、
「メメント・モリ(死を思え)」
 である。
「死」を思いつつ、そのことで今の自らの「生」を生き生きと生きる。
 様々な民族の神話を読む限り、「死」によって「生」を活性化するのは人類共通の性質と言えるだろう。
 人間の「死」は、人間の「生」の喜びを際立たせるのだ。
 その「死」は絶対的なものであり、そもそも「数」ではない。
「死」がそこにあることが問題なのだ。
 したがって「死」を前提にした疫学や統計学など不吉極まりない邪宗である。
 数えてはならない、絶対的なものとして「死」はあるのだ。
 そして「死」によって隠蔽されつつ、際立つのは「性」である。
 人は、濃厚接触、という言葉に何を思い浮かべるだろうか。
 そのような言葉がなぜ好まれるのか。
 政府がどれだけ定義しようが、50代男性と20代女性という突出した数字は「性」の一文字を際立たせる。
 人間が生き物である限り「生」と「死」を巡る「性」の神話は続く。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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