オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2020年05月09日

伊佐山紫文561

コロナ休みで息子の元に膨大な宿題が届けられた。
 これがまた、トンデモの連発で、やらせたものかどうか迷うところだ。
「こんなもの、やらんでも良い」
 と言ってみても、息子は、
「最初が大事、やらなきゃ、宿題もしない人間だと思われてしまうだろ」
 と、アホな問題に取り組んでいる。
 う~ん、私のような人間には謎だ。
 なぜ時間の無駄でしかない理不尽な仕事を黙々とやれるのか。
 カントは『実践理性批判』の結びで「我が上なる星空と、我が内面の道徳律」に対して畏敬の念を表明したが、それはそれ、あの時代の話である。
 まだダーウィニズムもなく、人間は神の似姿だと言われた時代、道徳律こそ、カントにとっては神の存在証明だった。
 メンデリズムを得たネオ・ダーウィニズムにゲーム理論も加えた社会生物学を経た我々は、道徳律を進化心理学で説明することが出来る。
 まあ、詳細は省くが、結論として、学校から言われたことはやっといた方が良い。
 その方が生き残れる可能性が高く、結果、子孫を残せる。
 自分の頭で考え、試行錯誤を繰り返す個体は、その過程で死ぬ可能性が高い。
 もちろん、進化を担うのは試行錯誤の個体なのだが、その試行錯誤の個体は99.99999%無駄死にする。
 その無駄死にによって進化した我々の内面には、矛盾するようだが、無駄死にせぬような安全装置、つまり道徳律がしっかりと築かれている。
 掟を守ることと、破ること。
 善と悪。
 自由と規律。
 それらの二項対立も、進化の過程で獲得した道徳律と試行錯誤の絶妙なバランスの結果であり、だからこそ呑気に議論していられるのだ。
 私が下らぬ宿題などやるなと言っても、息子はやるという。
 すべてはバランスであり、だから世の中は成り立っているんだろう。
 それにしても、気温を考慮に入れないコロナ感染者数の議論など全くのナンセンスだと思うのだが、これも学校の宿題の類いか。

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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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