2020年07月25日
伊佐山紫文606
とにかく「専門家」とやらの言説は逐一検証しなければならない。
「このままで行けば来月は目を覆うような……」
だったら、来月、検証してみようじゃないか。
どんな状況になっているか。
「それは対策を取ったからで……」
それもきちんと数値化して検証しようじゃないか。
で、もし、無責任な放言だったら、きちんと賠償責任を果たさせよう。
マスコミに出るとはそういうものだし、責任が果たせないなら、黙っているべきだ。
もう30年近く前になるが、ある雑誌で「アトピー」の特集を任されたことがあった。
当時、原因不明の幼児の皮膚疾患のことを「アトピー性湿疹」と呼び、我が子の皮膚疾患に悩むお母さんたちを底知れぬ恐怖に陥れていた。
「アトピー」とはギリシャ語の「原因不明」に由来し、免疫系に関わる疾患だろうとは言われていたが、実際、当時はまさに原因不明の皮膚疾患だった。
企画会議で通ったとき、私の意図は、原因不明なんだから過剰に気にせず、また、変な民間療法に欺されないようにしよう、という啓蒙的なものだった。
ところが連載が始まってみるや大反響で、それも、怪しげな民間療法を紹介した記事がアンケート上位に来たものだから、当時の担当者が舞い上がってしまった。
私はもう編集部から離れていたからどうしようもない。
妙な「専門家」とやらが登場して煽り、煽られ、煽られ返し。
こうして、どうしようもなく非科学的な記事に堕ちていった。
原因が分からないから「アトピー」なんであって、逆に言えば、皮膚疾患の全てが原因不明の「アトピー」なわけではない。
よく間違われるのが「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」で、これも原因不明だがアトピーではないし、治療法は異なる。
ところが医者も知れたもので、親が「うちの子アトピーなんです」と言って連れてくれば鵜呑みにし、ステロイドを出して終わりにする。
詳細は省くが、ほんの一部の患者は、これで悪化の一途をたどることになる。
これが大々的に報道され、ステロイドは悪と言うことになり、それを避けた一般のアトピーのお子さんの症状は更に悪化する。
そんなことにならないようにと始めた企画だったのに、私の手を離れ、アンケートの結果が上がってくるようになれば、編集者やライターと言うものはその本性上、ドンドン衆愚に流れる。
煽る「専門家」も出てくるし、そういう「専門家」ほど人気が出る。
慎重な本物の専門家の言うことは地味で素人にはつまらない。
どれほど正確でためになってもアンケートで上位にくることはない。
こうして、アトピーは私の手を離れ、マスコミ全てを巻き込んだアトピー旋風が吹き荒れることになった。
その先鞭をつけたことを本当に申し訳なく思っているし、だからこそ、こうやってコロナ過の欺瞞性を書き付けているのだが、はてさて。
気温も上がり、紫外線も増え、それでも生き残っているコロナウイルスの毒は強いのか弱いのか、憶測でしかないが、おそらく、極度に弱いと思う。
と言うより、コロナウイルスそのものが、人類と共存する方向に進化したのだと思う。
そりゃそうだ。
宿主を殺してしまっては寄生した意味がない。
宿主を殺すような株は宿主と一緒に死に絶えてしまった。
今生き残っているのは宿主と共存できる、無害無症状な株である。
ダーウィン的には、そう考えるのが合理的だと思うが如何。
「このままで行けば来月は目を覆うような……」
だったら、来月、検証してみようじゃないか。
どんな状況になっているか。
「それは対策を取ったからで……」
それもきちんと数値化して検証しようじゃないか。
で、もし、無責任な放言だったら、きちんと賠償責任を果たさせよう。
マスコミに出るとはそういうものだし、責任が果たせないなら、黙っているべきだ。
もう30年近く前になるが、ある雑誌で「アトピー」の特集を任されたことがあった。
当時、原因不明の幼児の皮膚疾患のことを「アトピー性湿疹」と呼び、我が子の皮膚疾患に悩むお母さんたちを底知れぬ恐怖に陥れていた。
「アトピー」とはギリシャ語の「原因不明」に由来し、免疫系に関わる疾患だろうとは言われていたが、実際、当時はまさに原因不明の皮膚疾患だった。
企画会議で通ったとき、私の意図は、原因不明なんだから過剰に気にせず、また、変な民間療法に欺されないようにしよう、という啓蒙的なものだった。
ところが連載が始まってみるや大反響で、それも、怪しげな民間療法を紹介した記事がアンケート上位に来たものだから、当時の担当者が舞い上がってしまった。
私はもう編集部から離れていたからどうしようもない。
妙な「専門家」とやらが登場して煽り、煽られ、煽られ返し。
こうして、どうしようもなく非科学的な記事に堕ちていった。
原因が分からないから「アトピー」なんであって、逆に言えば、皮膚疾患の全てが原因不明の「アトピー」なわけではない。
よく間違われるのが「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」で、これも原因不明だがアトピーではないし、治療法は異なる。
ところが医者も知れたもので、親が「うちの子アトピーなんです」と言って連れてくれば鵜呑みにし、ステロイドを出して終わりにする。
詳細は省くが、ほんの一部の患者は、これで悪化の一途をたどることになる。
これが大々的に報道され、ステロイドは悪と言うことになり、それを避けた一般のアトピーのお子さんの症状は更に悪化する。
そんなことにならないようにと始めた企画だったのに、私の手を離れ、アンケートの結果が上がってくるようになれば、編集者やライターと言うものはその本性上、ドンドン衆愚に流れる。
煽る「専門家」も出てくるし、そういう「専門家」ほど人気が出る。
慎重な本物の専門家の言うことは地味で素人にはつまらない。
どれほど正確でためになってもアンケートで上位にくることはない。
こうして、アトピーは私の手を離れ、マスコミ全てを巻き込んだアトピー旋風が吹き荒れることになった。
その先鞭をつけたことを本当に申し訳なく思っているし、だからこそ、こうやってコロナ過の欺瞞性を書き付けているのだが、はてさて。
気温も上がり、紫外線も増え、それでも生き残っているコロナウイルスの毒は強いのか弱いのか、憶測でしかないが、おそらく、極度に弱いと思う。
と言うより、コロナウイルスそのものが、人類と共存する方向に進化したのだと思う。
そりゃそうだ。
宿主を殺してしまっては寄生した意味がない。
宿主を殺すような株は宿主と一緒に死に絶えてしまった。
今生き残っているのは宿主と共存できる、無害無症状な株である。
ダーウィン的には、そう考えるのが合理的だと思うが如何。
タグ :アトピー
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