「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2020年02月10日

伊佐山紫文517

11月公演『レイチェル・カーソン やめなはれDDT!』(仮)の新曲が上がって来て、昨日スタジオで、浅川座長と確認した。
 聞いてみれば、どれも山田さん会心の作、もう、全曲、任せようということになった。
 企画段階では、舞台がアメリカなだけに、フォスターの歌曲をベースにしようとて、権利関係の確認にJASRACにまで出向いたものだった。
 それで使用料を払う覚悟もし、フォスターやアメリカ民謡の楽譜も揃え、準備万端、さあ、曲選び、となるはずが、何か気乗りしないものがあった。
 私自身、中学生だったころから環境問題に関心を持ち、高校では科学部で日田市内の水質を調べたりもした。
 大学での専攻は生態学、まさにエコロジーである。
 サークルは環境問題研究会で農薬の空中散布に反対し、卒業してフリーライターになってからの最初の仕事は環境問題だった。
 目指す立ち位置は、もちろん、レイチェル・カーソンその人で『沈黙の春』のような本を一冊書ければ本望だとさえ思っていた。。
 そのレイチェル・カーソンを板に乗せるのである。
 有り物の替え歌ではあんまりなのではないか、という思いがどこかにあった。
 で、せめて、中核を成す曲だけはオリジナルで、と、山田さんに相談したのが昨年の暮れ、快諾していただいて、それが上がって来たというわけだ。
 スタジオで一音一音確かめながら、浅川座長と二人で盛り上がり、もう、フォスターなんて言うとる場合やない、と、その場で山田さんに全曲の作曲を依頼して快諾を得た。
 考えてみれば、全曲オリジナルのうた芝居は、夙川座では初めての試みである。
 おととし、日田でやった『島ひきおに』は、全曲オリジナルではあったけれど、原作付きだった。
 今回は一からすべて作る。
 面白く、泣けて、ためになる、
上方うた芝居『レイチェル・カーソン やめなはれDDT!』(仮)
 今週より台本・歌詞の制作に入ります。
2020年02月10日

伊佐山紫文517

昨日は雪がちらついていた。
 今が今シーズンの寒さの底なのだろう、手袋をしないと自転車に乗るのも厳しくなってきた。
 と言えるほどに、実は暖かい。
 50年前、小学生だった頃の冬はこんなもんじゃなかった。
 氷、氷、雪、雪、しもやけ……
 子供で活動的だったというのもあるだろうが、それにしても、どうしようもなく寒かった。
 もちろん、九州での話である。
 九州でも普通に雪が積もった。
 雪合戦も普通にやった。
 ジェンダー云々と言う、うるさがたはまだいない時代、合戦の最前線に立つ男子の後ろで、女子はせっせと雪玉を作っていた。
 まさに銃後、総力戦で、男女とも、しもやけは勲章だった。
 息子にそういう話をすると、
「いいなぁ、ここでも雪が積もらないかなぁ」
 などと、呑気なことを言う。
 呑気なのは実は良いことで、もし気候が50年前に戻ったら、どれほどの土地が不毛化することか。
 温暖化によって農地に出来るようになった土地、あるいは凍らない港、そういう恩恵については、今日、あまり語られない。
 実は人類にとって、温暖化の反対、寒冷化ほど恐ろしいものはなかった。
 地球が寒冷化したとき人類に何が起きたのか、雄弁に物語るのがブリューゲルの恐ろしい絵の数々である。
 日本では餓鬼絵か。
 最近、飢饉とか飢餓とかのニュースをあまり聞かなくなったことと、気候温暖化は、おそらく、関連している。
 温暖化によって耕作可能な土地が増えた、とか、あるいは二酸化炭素濃度が上がって単位面積当たりの収量が増えた、とか。
 これをきちんと研究しようにも、おそらく、予算は下りないだろうが。
 まあ、何にしても、呑気でいられることほど良いことはない。
プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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