2017年10月01日
10/21土曜ムラマツリサイタルホール新大阪
勝井粧子さん 地唄
10/21土曜ムラマツリサイタルホール新大阪でのクラシック音楽劇「恋の名残 新説 曽根崎心中」に出演します。
チケットお問い合わせは、夙川座
0798-55-8297
ぴあPコード337310
是非お待ちしております。
当道友楽会三代目家元菊武厚詞の長女。6歳より箏を、10歳より三味線を始める。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲生田流専攻卒業。在学中、常英賞受賞。
2015年坂東玉三郎主演・演出「アマテラス」に出演。
2015年「大阪平成中村座」、2017年「壽初春大歌舞伎」「花形歌舞伎」歌舞伎の黒御簾にて演奏。
現在、当道友楽会、邦楽あんさんぶるグループ ふぁるべ、森の会、みやこ風韻、和楽器集団 東に所属する。
10/21土曜ムラマツリサイタルホール新大阪でのクラシック音楽劇「恋の名残 新説 曽根崎心中」に出演します。
チケットお問い合わせは、夙川座
0798-55-8297
ぴあPコード337310
是非お待ちしております。
当道友楽会三代目家元菊武厚詞の長女。6歳より箏を、10歳より三味線を始める。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲生田流専攻卒業。在学中、常英賞受賞。
2015年坂東玉三郎主演・演出「アマテラス」に出演。
2015年「大阪平成中村座」、2017年「壽初春大歌舞伎」「花形歌舞伎」歌舞伎の黒御簾にて演奏。
現在、当道友楽会、邦楽あんさんぶるグループ ふぁるべ、森の会、みやこ風韻、和楽器集団 東に所属する。

2017年10月01日
伊佐山紫文76
息子が一人前に食べるようになるまで、ずっと魚ばかりだった。
夕食は刺身やアラの煮物、たまに焼き物。
なぜ肉を食べなくなったのか、理由は色々あって、どれか一つには確定できないが、まあ、当時の私としては「肉なんか、陸の養殖モノ」という意識があったと思う。
つまりは「天然」を是とし「養殖」を非としていたわけで、それにも理由があった。
もう25年以上前、フリーライターとして漁業を取材していた時のことである。
とある市場での競りの場面。
養殖ブリが次々と競り落とされていったその最後、奇妙な光景を目にした。
ほとんどの仲買人が去った後、残ったカゴを競りもなく引き取っていく仲買人がいた。
何だろうとカゴの中身を見ると、骨が奇妙に歪んだ奇形のブリばかり。
これか!
と、その前に取材していた漁業の専門家の話を思い出した。
養殖の魚の中では、一定数、奇形がでる。
そして、その奇形のモノばかりを安く買う業者もいる。
切り身にすればわからないから、奇形魚も市場では同じように流通している。
と、こんな話で、目の当たりにした奇形魚の姿に震え上がり、二度と養殖物は買わなくなった。
過剰な反応と言えば、そうなのだが、私の場合、そうなる伏線があった。
父がまだ酒浸りになる前、趣味は釣りで、よく日田の花月川の光岡橋の下でフナを釣ってきた。
そのフナに、ある時期から異変が起きた。
背骨の曲がりくねった奇形魚が釣れだしたのだ。
「これも奇形……これも奇形……」
と次々と捨てられていく獲物の中に、まともなフナはほとんどいなかった。
しばらくして、近くのバネ工場の廃液に含まれる重金属が原因だと囁かれるようになり、私は恐ろしくて、しばらくその川の近くにも行けなくなった。
この時の原体験が私を環境問題に走らせたと言ってもいい。
で、その原体験が、養殖ブリの奇形魚を見たときに甦ったのである。
今では、この奇形の原因物質である有機スズの使用は禁止されており、その他の薬物も昔に比べればかなり抑えられているという。
そういうことを売りにした養殖モノも出始めている。
けれど、私が取材した80年代後半では、奇形ブリの話など都市伝説のようなもので、一般の人は全く知らなかった。
ジャーナリストたちも、そういう事実があることを知りながら、諸般の事情を推し量った上で報道しなかった。
かく言う私もその一人で、何せ媒体がコープさんの雑誌とあっちゃ、自主規制せざるを得ない。
そのかわりこれからは天然物だけを食わせて貰います、みたいな。
「陸の養殖モノ」たる肉も出来る限り遠慮させて貰います、みたいな。
こうして肉を遠ざけてきたのだが、子供の食欲の前ではそんなことも言ってられない。
ちゃんと飼料を公開しているような肉を、それも出来るだけ安い肉を買い、かさ増し調理して食べさすし、自分でも食べる。
それでも健康に過ごしているから、魚ばっかり食ってりゃいいってものでもないらしい。
夕食は刺身やアラの煮物、たまに焼き物。
なぜ肉を食べなくなったのか、理由は色々あって、どれか一つには確定できないが、まあ、当時の私としては「肉なんか、陸の養殖モノ」という意識があったと思う。
つまりは「天然」を是とし「養殖」を非としていたわけで、それにも理由があった。
もう25年以上前、フリーライターとして漁業を取材していた時のことである。
とある市場での競りの場面。
養殖ブリが次々と競り落とされていったその最後、奇妙な光景を目にした。
ほとんどの仲買人が去った後、残ったカゴを競りもなく引き取っていく仲買人がいた。
何だろうとカゴの中身を見ると、骨が奇妙に歪んだ奇形のブリばかり。
これか!
と、その前に取材していた漁業の専門家の話を思い出した。
養殖の魚の中では、一定数、奇形がでる。
そして、その奇形のモノばかりを安く買う業者もいる。
切り身にすればわからないから、奇形魚も市場では同じように流通している。
と、こんな話で、目の当たりにした奇形魚の姿に震え上がり、二度と養殖物は買わなくなった。
過剰な反応と言えば、そうなのだが、私の場合、そうなる伏線があった。
父がまだ酒浸りになる前、趣味は釣りで、よく日田の花月川の光岡橋の下でフナを釣ってきた。
そのフナに、ある時期から異変が起きた。
背骨の曲がりくねった奇形魚が釣れだしたのだ。
「これも奇形……これも奇形……」
と次々と捨てられていく獲物の中に、まともなフナはほとんどいなかった。
しばらくして、近くのバネ工場の廃液に含まれる重金属が原因だと囁かれるようになり、私は恐ろしくて、しばらくその川の近くにも行けなくなった。
この時の原体験が私を環境問題に走らせたと言ってもいい。
で、その原体験が、養殖ブリの奇形魚を見たときに甦ったのである。
今では、この奇形の原因物質である有機スズの使用は禁止されており、その他の薬物も昔に比べればかなり抑えられているという。
そういうことを売りにした養殖モノも出始めている。
けれど、私が取材した80年代後半では、奇形ブリの話など都市伝説のようなもので、一般の人は全く知らなかった。
ジャーナリストたちも、そういう事実があることを知りながら、諸般の事情を推し量った上で報道しなかった。
かく言う私もその一人で、何せ媒体がコープさんの雑誌とあっちゃ、自主規制せざるを得ない。
そのかわりこれからは天然物だけを食わせて貰います、みたいな。
「陸の養殖モノ」たる肉も出来る限り遠慮させて貰います、みたいな。
こうして肉を遠ざけてきたのだが、子供の食欲の前ではそんなことも言ってられない。
ちゃんと飼料を公開しているような肉を、それも出来るだけ安い肉を買い、かさ増し調理して食べさすし、自分でも食べる。
それでも健康に過ごしているから、魚ばっかり食ってりゃいいってものでもないらしい。
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