2017年10月11日
10/21土曜ムラマツリサイタルホール新大阪

セブンイレブン、サークルKサンクスにて購入出来ます。
P337310を入力してください。
10/21土曜
ムラマツリサイタルホール新大阪にて。
15時開演(14時半開場)
クラシック音楽劇「恋の名残 新説 曽根崎心中」
写真は、初めて出演される和楽器奏者の勝井粧子さん。
遊女役として、地唄を披露します。
どうそお楽しみに!
問い合わせは、夙川座0798558297
shukugawaza@gmail.com
2017年10月11日
伊佐山紫文87
妻がカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読み終え、
「こんなものなん?」
まあ、順当な感想だと思う。
とにかく、文学文学してないんだよな、カズオ・イシグロの作品は。
それがこの人の魅力なんだし。
そもそもこの人の文学の魅力の9割は繊細な英文にあるから、それは翻訳では伝わらない。
翻訳を一読しても、なんとなく、スラスラ読める、軽い感じの物語にしか感じられない。
物語だけを取り出して比較すれば、日本の少女漫画にはもっと深く深刻なものがゴロゴロある。
萩尾望都とか、竹宮恵子とか。
そういうのと比べると、カズオ・イシグロの文学は、物語として、どうしようもなく軽い。
ナレーションで読者を騙すテクニックも、分かってしまえばそれまでだし。
なのに、なんでノーベル賞かと言えば、これは私の個人的な妄想でしかないが、村上春樹受賞の芽を完全に潰したのだと思う。
ノーベル賞の選考委員にとって、村上春樹はやっかいな存在だった、と思う。
政治的な発言を滅多にしないし、これだけでも左派的な色彩の強い文学賞選考基準からは大きく離れる。
しかも、それじゃあ、と政治的発言をしてみれば、反イスラエル。
講談社が甘かったのだと思うが、これで絶対に受賞はなくなった。
それでも無知なブックメーカーは受賞を予想してくる。
仕方ない、と似たような作風のカズオ・イシグロを受賞させる。
日系だし、これでしばらくは日本人作家の受賞はなくなる。
当然、村上春樹の受賞の芽は完全に消える。
最近のは読んでいないが、村上春樹の初期の短編には佳作が多かった。
日本文学にはない、むしろアメリカ文学の、レイモンド・チャンドラーにつながるような、狭い生活世界のリアリズムと、精神分析をベースにした乾いたペーソス。
かと思えば『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のような重厚なものも書く。
ノーベル賞がなんぼのモノかは知らないが、まあ、取ってもいいんじゃないか。
なにしろ過去にはイギリスのチャーチルなんかも受賞しているんだし。
去年はボブ・ディランだし。
選考基準なんかワケがわからんとしか言いようがない。
もちろん、それは芸術に対して賞を与えて評価しようという、その姿勢そのものの傲慢さから来るものだろうから、仕方ないと言えば仕方ない。
私としては、今回のカズオ・イシグロ受賞が、この人や村上春樹の文学に通底すると思われるヨーゼフ・ロートの再評価につながれば良いなとは思う。
『聖なる酔っ払いの伝説』のような、軽妙な驚きに満ちた、そして暖かい世界。
重くて暗いのだけが文学じゃないし。
「こんなものなん?」
まあ、順当な感想だと思う。
とにかく、文学文学してないんだよな、カズオ・イシグロの作品は。
それがこの人の魅力なんだし。
そもそもこの人の文学の魅力の9割は繊細な英文にあるから、それは翻訳では伝わらない。
翻訳を一読しても、なんとなく、スラスラ読める、軽い感じの物語にしか感じられない。
物語だけを取り出して比較すれば、日本の少女漫画にはもっと深く深刻なものがゴロゴロある。
萩尾望都とか、竹宮恵子とか。
そういうのと比べると、カズオ・イシグロの文学は、物語として、どうしようもなく軽い。
ナレーションで読者を騙すテクニックも、分かってしまえばそれまでだし。
なのに、なんでノーベル賞かと言えば、これは私の個人的な妄想でしかないが、村上春樹受賞の芽を完全に潰したのだと思う。
ノーベル賞の選考委員にとって、村上春樹はやっかいな存在だった、と思う。
政治的な発言を滅多にしないし、これだけでも左派的な色彩の強い文学賞選考基準からは大きく離れる。
しかも、それじゃあ、と政治的発言をしてみれば、反イスラエル。
講談社が甘かったのだと思うが、これで絶対に受賞はなくなった。
それでも無知なブックメーカーは受賞を予想してくる。
仕方ない、と似たような作風のカズオ・イシグロを受賞させる。
日系だし、これでしばらくは日本人作家の受賞はなくなる。
当然、村上春樹の受賞の芽は完全に消える。
最近のは読んでいないが、村上春樹の初期の短編には佳作が多かった。
日本文学にはない、むしろアメリカ文学の、レイモンド・チャンドラーにつながるような、狭い生活世界のリアリズムと、精神分析をベースにした乾いたペーソス。
かと思えば『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のような重厚なものも書く。
ノーベル賞がなんぼのモノかは知らないが、まあ、取ってもいいんじゃないか。
なにしろ過去にはイギリスのチャーチルなんかも受賞しているんだし。
去年はボブ・ディランだし。
選考基準なんかワケがわからんとしか言いようがない。
もちろん、それは芸術に対して賞を与えて評価しようという、その姿勢そのものの傲慢さから来るものだろうから、仕方ないと言えば仕方ない。
私としては、今回のカズオ・イシグロ受賞が、この人や村上春樹の文学に通底すると思われるヨーゼフ・ロートの再評価につながれば良いなとは思う。
『聖なる酔っ払いの伝説』のような、軽妙な驚きに満ちた、そして暖かい世界。
重くて暗いのだけが文学じゃないし。
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