2017年12月28日
伊佐山紫文108
音大、まあここでは大阪音楽大学のことだけれども、音大に大人になってから入り、卒業した人たちの発表の場を作ろうということになった。
来年、京都で、発表会みたいな催しをやる。
で、私は音大とは無関係ながら、企画協力の夙川座だということで、歌詞を提供する。
と言うか、昨日、作曲担当の方にお渡しした。
「花の歌」
桜、梅、桃に込められた古来からの日本の伝説や詩歌を、歌詞の中に重層的に練り込んだ4曲の組曲。
別にフィナーレの歌も用意したから、全5曲。
どんなメロディーで歌われるか、今から楽しみだ。
これとは全く別の話だが、来年の国民文化祭に出品する演劇の台本も準備中で、五十肩などと言ってはおれない。
先日、息子と、息子が求めるようなゲームをやろうとすれば、数十万のハイスペックのゲームパソコンが必要だという話になり、到底無理だというと、
「なんでだよ! 昔はお父さん、高性能のパソコン使ってたんだろ。それ、いくらしたんだよ」
「最初のは120万円くらいかなぁ」
「!」
「そのころはパソコン高かったし」
「……で、その次は?」
「200万くらいだったかなぁ」
「なんでそんなのが買えたんだよ!」
「だって、あのころはバリバリ仕事してたから」
「じゃあ、今すぐ仕事しろ! いまのキミはニートじゃないか!」
いや、それは間違い。
ニートじゃなくて、正確にはヒモですから。
まあ、とにかく仕事するよ。
来年、京都で、発表会みたいな催しをやる。
で、私は音大とは無関係ながら、企画協力の夙川座だということで、歌詞を提供する。
と言うか、昨日、作曲担当の方にお渡しした。
「花の歌」
桜、梅、桃に込められた古来からの日本の伝説や詩歌を、歌詞の中に重層的に練り込んだ4曲の組曲。
別にフィナーレの歌も用意したから、全5曲。
どんなメロディーで歌われるか、今から楽しみだ。
これとは全く別の話だが、来年の国民文化祭に出品する演劇の台本も準備中で、五十肩などと言ってはおれない。
先日、息子と、息子が求めるようなゲームをやろうとすれば、数十万のハイスペックのゲームパソコンが必要だという話になり、到底無理だというと、
「なんでだよ! 昔はお父さん、高性能のパソコン使ってたんだろ。それ、いくらしたんだよ」
「最初のは120万円くらいかなぁ」
「!」
「そのころはパソコン高かったし」
「……で、その次は?」
「200万くらいだったかなぁ」
「なんでそんなのが買えたんだよ!」
「だって、あのころはバリバリ仕事してたから」
「じゃあ、今すぐ仕事しろ! いまのキミはニートじゃないか!」
いや、それは間違い。
ニートじゃなくて、正確にはヒモですから。
まあ、とにかく仕事するよ。
2017年12月28日
伊佐山紫文107
吉四六さんをごぞんじだろうか?
このワープロ、一太郎で「きっちょむ」と打ち込めば吉四六と出る。
大分の民話の主人公である。
この吉四六話の本を息子が学校図書館から借りてきた。
ところが、その中に、無い。
あの有名な話が載ってない。
今でも皆簡単に「味噌糞」というが、その語源となった(のかどうかは不明だが)有名な吉四六の「ミソクソ」話である。
これを息子にしたところ、笑い転げ回って「またその話して」の繰り返し。
確かに、吉四六話の中では最もインパクトのあるエピソードだから私も憶えていたわけで。
オペラの「吉四六昇天」とはまた違う趣の話である。
少々下品だが、伊佐山版として再録しておく。
臼杵の吉四六さんが、大分の有名な味噌の評判を聞いたんだと。
その店の味噌はたいそう香りが良くて、それで鍋でもしようもんなら、家中が良い香りに満ちて、みんなが幸せになるんだと。
よし、買いに行こう、と吉四六さんは一念発起。
女房も期待して待ってるという。
大丈夫。
味噌を包む竹の皮も二枚用意して、意気揚々と大分へと向かった。
店の味噌は確かに香りも良く、家のものとは段違いのものだった。
これを竹の皮に包み、大事に懐に入れ、臼杵へと向かった。
ところが山を越えるところで腹具合が悪くなった。
当時の大便は大切な肥料。
そこらに野グソして捨てて良いようなものじゃない。
大切に、もう一枚の竹の皮に包んで持ち帰る。
そこらに生えた竹を折り、前には味噌を、後ろにはクソを吊し、
「前は味噌、後ろはクソ。前は味噌、後ろはクソ」
唱えながら山を越える。
と、峠を越えるところで、はぐれた馬がものすごい勢いで走ってくる。
吉四六さん、慌てて身をかわす。
「ああ、危ない。なんだよあれ。さて……」
あまりのことに、
「前はクソ、後ろは味噌。前はクソ、後ろは味噌」
入れ替わっていることに気づかない。
で、家に帰ると、
「さ、こんなものは早く肥だめへ」
と買ってきた味噌を肥だめへ捨ててしまう。
女房には自分の大便を、
「これが大分の味噌じゃ」
あまりの異臭に、
「こんな臭い味噌があるんかい」
「だから、これが上等なお店の味噌じゃ」
竹の皮を開けると、まさにクソそのもの。
鍋に入れれば家中にクソの臭いが満ちる。
二人して咳き込みながら、
「これが大分の味噌か」
「そうじゃ、これが大分の味噌じゃ」
「全然旨くないぞ」
「これが上品な味ちゅうもんじゃ」
こうしてしばらくは吉四六さんの家は吉四六さんのクソの臭いに満ちていた、とさ。
めでたし、めでたし(どこがっ!)
このワープロ、一太郎で「きっちょむ」と打ち込めば吉四六と出る。
大分の民話の主人公である。
この吉四六話の本を息子が学校図書館から借りてきた。
ところが、その中に、無い。
あの有名な話が載ってない。
今でも皆簡単に「味噌糞」というが、その語源となった(のかどうかは不明だが)有名な吉四六の「ミソクソ」話である。
これを息子にしたところ、笑い転げ回って「またその話して」の繰り返し。
確かに、吉四六話の中では最もインパクトのあるエピソードだから私も憶えていたわけで。
オペラの「吉四六昇天」とはまた違う趣の話である。
少々下品だが、伊佐山版として再録しておく。
臼杵の吉四六さんが、大分の有名な味噌の評判を聞いたんだと。
その店の味噌はたいそう香りが良くて、それで鍋でもしようもんなら、家中が良い香りに満ちて、みんなが幸せになるんだと。
よし、買いに行こう、と吉四六さんは一念発起。
女房も期待して待ってるという。
大丈夫。
味噌を包む竹の皮も二枚用意して、意気揚々と大分へと向かった。
店の味噌は確かに香りも良く、家のものとは段違いのものだった。
これを竹の皮に包み、大事に懐に入れ、臼杵へと向かった。
ところが山を越えるところで腹具合が悪くなった。
当時の大便は大切な肥料。
そこらに野グソして捨てて良いようなものじゃない。
大切に、もう一枚の竹の皮に包んで持ち帰る。
そこらに生えた竹を折り、前には味噌を、後ろにはクソを吊し、
「前は味噌、後ろはクソ。前は味噌、後ろはクソ」
唱えながら山を越える。
と、峠を越えるところで、はぐれた馬がものすごい勢いで走ってくる。
吉四六さん、慌てて身をかわす。
「ああ、危ない。なんだよあれ。さて……」
あまりのことに、
「前はクソ、後ろは味噌。前はクソ、後ろは味噌」
入れ替わっていることに気づかない。
で、家に帰ると、
「さ、こんなものは早く肥だめへ」
と買ってきた味噌を肥だめへ捨ててしまう。
女房には自分の大便を、
「これが大分の味噌じゃ」
あまりの異臭に、
「こんな臭い味噌があるんかい」
「だから、これが上等なお店の味噌じゃ」
竹の皮を開けると、まさにクソそのもの。
鍋に入れれば家中にクソの臭いが満ちる。
二人して咳き込みながら、
「これが大分の味噌か」
「そうじゃ、これが大分の味噌じゃ」
「全然旨くないぞ」
「これが上品な味ちゅうもんじゃ」
こうしてしばらくは吉四六さんの家は吉四六さんのクソの臭いに満ちていた、とさ。
めでたし、めでたし(どこがっ!)
2017年12月28日
伊佐山紫文106
11月の2日以来、更新を怠っていた。
というのも、五十肩がだんだん下がってきて、肘から手首のあたりまで痛くなり、とくにマウスのクリックが苦痛でパソコン自体を触れなくなっていた。
それに加え、寝ている間に作ったであろう謎の内出血の痕が右脇腹にあり、これがまた咳をしたりすると横隔膜とつながる背筋を刺激して激痛!
酔っ払って寝ている間に転んだんだろうが、記憶にない。
こんななか、リビング天井のシーリングが故障。
朝6時に真っ暗。
腕が上がらないのに、どうやってシーリングを外して交換するんだよ。
コタツの上に上がった妻も機械のことは何も分からず立ち往生。
仕方なく、私もコタツに上がり、おそるおそる手を挙げてなんとか外した途端!
五十肩が炸裂!
「グギャァアアア~」
と意味不明の言葉を発しながらも、なんとかシーリングを外すことが出来た。
「大丈夫?」
大丈夫じゃねえから叫んでるんでしょうが!
全く、総年齢110歳の夫婦がコタツの上でなにやってんだか。
息子も笑ってないで、早く天井に手が届くくらい成長しなさい!
というのも、五十肩がだんだん下がってきて、肘から手首のあたりまで痛くなり、とくにマウスのクリックが苦痛でパソコン自体を触れなくなっていた。
それに加え、寝ている間に作ったであろう謎の内出血の痕が右脇腹にあり、これがまた咳をしたりすると横隔膜とつながる背筋を刺激して激痛!
酔っ払って寝ている間に転んだんだろうが、記憶にない。
こんななか、リビング天井のシーリングが故障。
朝6時に真っ暗。
腕が上がらないのに、どうやってシーリングを外して交換するんだよ。
コタツの上に上がった妻も機械のことは何も分からず立ち往生。
仕方なく、私もコタツに上がり、おそるおそる手を挙げてなんとか外した途端!
五十肩が炸裂!
「グギャァアアア~」
と意味不明の言葉を発しながらも、なんとかシーリングを外すことが出来た。
「大丈夫?」
大丈夫じゃねえから叫んでるんでしょうが!
全く、総年齢110歳の夫婦がコタツの上でなにやってんだか。
息子も笑ってないで、早く天井に手が届くくらい成長しなさい!
最近の記事
11月21日日曜日大阪で上方ミュージカル! (7/24)
リモート稽古 (7/22)
11月21日(日)大阪にて、舞台「火の鳥 晶子と鉄幹」 (7/22)
茂木山スワン×伊佐山紫文 写真展 (5/5)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/28)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/26)
ヘアサロン「ボザール」の奇跡 (2/25)
yutube配信前、数日の会話です。 (2/25)
初の、zoom芝居配信しました! (2/24)
過去記事
最近のコメント
notebook / 9月16土曜日 コープ神戸公演
岡山新選組の新八参上 / 9月16土曜日 コープ神戸公演
notebook / ムラマツリサイタルホール新・・・
山岸 / 九州水害について
岡山新選組の新八参上 / 港都KOBE芸術祭プレイベント
お気に入り
ブログ内検索
QRコード

アクセスカウンタ
読者登録