「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年06月28日

伊佐山紫文181

『極限の彼方 (冒険の森へ 傑作小説大全5)』集英社
 若い頃の私にとって「文学」とは純文学でしかなかった。
 面白くなくても、とにかくブンガクなんだからしっかり読め、と。
 ああ、損した。
 純文学の外に、こんなに面白い小説がゴソッとあったなんて。
 集英社GJ。

【長編】
田中光二「大いなる逃亡」
新田次郎「八甲田山死の彷徨」
【短編】
村山槐多「悪魔の舌」
手塚治虫「妖蕈譚(ようじんたん)」
武田泰淳「流人島にて」
石原慎太郎「処刑の部屋」
白石一郎「元禄武士道」
小松左京「ゴルディアスの結び目」
【掌編】
氷川瓏「乳母車」
五木寛之「無理心中恨返本」
星新一「ねらわれた星」
平井和正「世界の滅びる夜」 
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2018年06月28日

伊佐山紫文181

『ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味』
ヴァルター ベンヤミン著 浅井 健二郎編訳 久保 哲司訳 ちくま学芸文庫
 もう40年も前になるのか、父の蔵書にベンヤミンの『暴力批判論』があった。
 パラパラ見たとて何のことやらサッパリ、邦訳も悪かったことは後になって知ったが、そもそもベンヤミンのドイツ語そのものが超難解、だから日本語で読んでも何が何やら。
 ところが、今回、ドイツの「バロック悲劇」のことで軽く読み始めたベンヤミンだったのに、読み進むうち、ジャンル関係なくベンヤミンそのものの面白さに気づいてしまった。
 マルクス主義の用語を使っていながら、マルクスとは何の関係もない神秘主義。
 本書冒頭の言語論など、現在の言語学からすれば文学青年の白昼夢でしかなかろうが、奇妙な魅力に溢れている。
 巻末の「歴史哲学テーゼ」も同様で、正常な大人から見れば下らない思いつきの羅列にすぎないのに、なぜか心を打つ。
 こんな内容をしかも難解な文体で書いてちゃ博士号などとれなくて当然だけれど、それでもマスコミでやっていけてたんだから、ある意味、当時のドイツの一般読者の知性に感服する。
 なのにナチズムはドイツどころかヨーロッパを席巻し、亡命に失敗したベンヤミンは1940年、服毒して果てる。
 1892年生まれのベンヤミンはまだ40代だった。
  
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2018年06月28日

伊佐山紫文180

『ドリーム』平成29年2017年アメリカ
監督:セオドア・メルフィ 脚本:アリソン・シュローダー、セオドア・メルフィ
 アポロ計画以前、有人宇宙飛行計画に携わった女性たち。
 天才なのに、しかも黒人。
 差別をみんなで克服してきたって感じの啓発映画だけど、良く出来た脚本で飽きさせず最後までみせる。
 ご都合主義も過ぎるところがあるので★一つ減。
★★★★☆

『パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人』平成28年2016年ロシア
監督:キム・ドラジニン、アンドレイ・シャロパ
 ハタから見ればナチズムとコミュニズムの戦いなんて、どっちもどっち、勝手に殺し合って一緒に死んでくれってなものなんだけど。
 生き残ったロシア兵たちがその後どんな運命を辿ったのか気になるが、おそらくろくなもんじゃあるまい。
★★★☆☆

『リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル』平成25年2014年スペイン=ベネズエラ
監督:アルベルト・アルベロ 脚本:ティモシー・J・セクストン
 植民地解放万歳の左翼映画。
 いったいボリバルがどうやって人々を戦いへと巻き込み、犠牲を納得させ、強大なスペインに打ち勝ったのか、要所要所が曖昧で、印象が薄い。
 最後の陰謀論も説得力に欠ける。
★★★☆☆
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2018年06月28日

伊佐山紫文179

 揺れました。
 で、テレビが倒れないように押さえるので精一杯。
 冷蔵庫の中身は飛び出しまくり、ヨーグルトが2種類(牛乳、豆乳)、床にぶちまけられました。
 呆然とする中、学校から連絡があり、とりあえず息子を引き取ってきました。
 これからゴミ屋敷と化した家の中を片付けです。
 トホホ~
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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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