「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2018年07月20日

伊佐山紫文188

『ボックストロール』平成26年2014年アメリカ
監督:グラハム・アナブル、アンソニー・スタッチ
 上流階級の主食(?)であるチーズを食べると下層民は激烈なアレルギー反応(?)をおこして爆発(?)するという世界観からして異様だし、驚嘆すべき滑らかさのストップモーション・アニメがそれに輪をかけ薄気味悪さを増している。
★★★★☆

『武曲 MUKOKU』平成29年2017年日本
監督:熊切和嘉 脚本:高田亮
 説明不足のシナリオに録音の悪さが相まって、ところどころよく分からん。
 勝負を求める主人公たちの動機もよく分からん。
 ただ、体を張った演技には感動する。
★★★☆☆

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』平成28年2016年アメリカ
監督:トラヴィス・ナイト 脚本:マーク・ハイムズ、クリス・バトラー
 日本を舞台にした西洋風の冒険譚。
 そもそも「クボ」って、「名」よりも「姓」でしょ。
 確かに日本にクワガタの家紋はあるだろうが、あんな虫そのものじゃない。
 クワガタは虫である前に兜のパーツだし。
 とまあ、ツッコミどころ満載で、しかも暗い。
 息子は観始めて5分で「僕これは見ていられない」と撤退、同じスタジオの『ボックストロール』は何とか最後まで観ていたのに。
 ただ、大人は、泣ける。
 決して明るいラストじゃなくても、泣ける。
★★★★★
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2018年07月20日

伊佐山紫文187

『探偵はBARにいる3』平成29年2017年日本
監督:吉田照幸 脚本:古沢良太
 シリーズも三作目になり、ダレが見え始めた。
★★★☆☆

『ザ・ボルト 金庫強奪』平成29年2017年アメリカ
監督:ダン・ブッシュ 脚本:ダン・ブッシュ、コーナル・バーン
 銀行強盗グループの設定がそもそも説明不足だし、説明されても意味不明。
★★★☆☆

『ミックス。』平成29年2017年日本
監督:石川淳一 脚本:古沢良太
 元卓球の天才少女と元ボクサーが男女ペアを組んで試合に臨む。
 分かりやすい設定、そして単純なストーリー。
 泣けるわけじゃないけれど、感動する。
 まさにザ・邦画。
★★★★★

『スリー・ビルボード』平成29年2017年アメリカ
監督・脚本:マーティン・マクドナー
「娘は強姦されて焼き殺された」「逮捕はまだ」「なぜウィロビー署長?」
 母親の出した三枚の巨大な広告板(ビルボード)が小さな街に波紋を起こす。
 決して爽やかとは言えないラストに思わず感動。
★★★★★

『あさひなぐ』平成29年2017年日本
監督・脚本:英勉
 私の住む伊丹市は「なぎなたのまち」だそうで、本作上映中は町中にポスターが張り出され、イベントがやられ、それはそれは本作で伊丹のことをアピールしてくれているものとばかり思っていた。
 それが……
 伊丹の「い」の字も出てこない……
 普通のザ・スポ根。
★★★★☆
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2018年07月20日

伊佐山紫文186

『DESTINY 鎌倉ものがたり』平成29年2017年日本
監督・脚本:山崎貴
 アニメ『リメンバー・ミー』とビジュアルも含めた世界観がそっくりな、それでいて極めて日本的な物語。
 イザナギはイザナミを連れ戻すことは出来なかったけれど……
★★★★☆ 
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2018年07月20日

伊佐山紫文185

『否定と肯定』平成28年2016年イギリス、アメリカ
監督:ミック・ジャクソン 脚本:デヴィッド・ヘア
 ホロコースト否定派と肯定派の法廷闘争。
 まあ、事実そのままに肯定派のユダヤ人女性学者が勝つのだけれど、とにかく敵(否定派)の人間造形が雑すぎる。
 とても否定派の主張や思想的背景を調べて作ったとは思えない。
 ただ、興味深いのは、肯定派の弁護士が被害者を守るために、あえて証言させず、物的証拠や公的書類のみによったこと。
 もう一つ、個人的に印象的だったのは、肯定派、つまり正義の弁護士がアウシュビッツを訪れ、京セラの「コンタックスT2」というコンパクトカメラで様々な遺物を撮影したシーン。
 実は私も30年近く前、同じアウシュビッツ(現在のポーランド、オシュベンチム)で同じカメラを使って同じ遺物を撮影したものだった。
 このカメラは1990年代の世界的な高級コンパクトカメラブームのきっかけになった名機で、時代の雰囲気を出す小道具として使われたのだろう。
 ★★★★☆

『悪女/AKUJO』平成29年2017年韓国
監督・脚本:チョン・ビョンギル
 とにかく殺して殺して殺してというシーンで始まり、殺して殺して、欺して騙して、殺して殺して、終わり。
 復讐のために殺す、殺し屋になったから殺す、騙されたから殺す、どこにカタルシスを感じたら良いのか日本人にはサッパリ理解不能、それでも面白くはある。
 結局は仏教的な解脱の否定。
 李朝が成立して、それまでの高麗朝を全否定したとき、仏教も、輪廻(運命)から自力で逃れるという「解脱」の思想も捨ててしまった。
 そして採用したのは現世のみで成り立つ朱子学(性理学)である。
 仏教的な世界観や解脱は迷信とされ、公的には否定されてしまった。
 だからもう、現世しかないのだよ、この世には。
 この映画でも、この世の他に逃れられるとは思うな、と、女主人公は徹底的に追い詰められていく。
 時間軸の重層性に仏教の名残はあるものの、韓国映画全盛期の、まるで仏教が再生したかのような解脱ストーリーはもはや望むべくもない。
 私は解脱を目指す仏教的パトス(情熱)が東アジア資本主義のエートス(倫理)を構成したと思っており、かつて韓国経済の勃興を評価して、そんな文章を書いたこともある。
 資本主義にとって儒教は桎梏でしかない、と。
 しかし、このような映画を見る限り、もはや儒教への先祖返りは止められないようだ。
★★★★☆
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2018年07月20日

伊佐山紫文184

『ハードコア』平成28年2016年ロシア=アメリカ
監督・脚本:イリヤ・ナイシュラー
 どこかの研究施設で目覚めたが、記憶はない。
 そこにいる女性は自分のことを「夫」と呼ぶ。
 ここからジェットコースターのように事件が起き、壮絶なアクションが続き、あっと言う間に驚愕のラストにぶち込まれる。
 主人公の目線のみで作られた映像も斬新。
★★★★★

『疾風ロンド』平成28年2016年日本
監督:吉田照幸 脚本:ハセベバクシンオー、吉田照幸
 炭疽菌を持ち出し、金を要求した研究員が事故死。
 で、炭疽菌はどこに?
 というドタバタ劇。
 細部が荒い。
★★★☆☆

『勝手にふるえてろ』平成29年2017年日本
監督・脚本:大九明子
 中学時代から10年間、一人の男を思い続けるなんだか妙に賑やかなOL。
 同僚からコクられ、おつきあいというものを始めてみるが……
 バカバカしいが妙に説得力のある良作。
★★★★★

『レッド・スパロー』平成30年2018年アメリカ
監督:フランシス・ローレンス 脚本:ジャスティン・ヘイス
 ロシア軍のハニートラップ専門部隊(スパロー)に元バレリーナが配属される。
 その元となったバレエ中の事故がエグイ。
 ハニートラップの訓練からしてエグイ。
 任務も拷問も騙しあいもエグイ。
 なのに最後にはちゃんとカタルシスがある。
★★★★★
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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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