「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2016年10月02日

昨日の座長と作家51



「西宮と神戸事件」

作家「明治元年当時、尼崎藩はいまだ徳川派で、それで、西宮で警護を命じられた備前藩(岡山県)の軍が神戸、今の三宮あたりで列強と小競り合いを起こしたのが神戸事件なんだ」

座長「で、西宮は」
作家「備前藩の隊はその後六甲山に迂回して、西宮に入って駐屯してた」

座長「でも、西宮には何も史跡って残ってないよね」
作家「探したけど、見つけられなかった。知ってる人がいたら、是非教えて欲しいくらい」

座長「神戸には残ってるの?」
作家「三宮神社に史跡碑が建ってる。あと切腹した滝善三郎の位牌が神戸の永福寺にあるらしい。記念碑は見せてもらった」

座長「それだけ? 大変な事件だったんでしょ。なんでそんな小さい扱いなの?」

作家「明治政府が徹底的な箝口令をひいたからね」
座長「なぜ?」
作家「だって、維新の大義の一つに攘夷、外国を排斥するってことがあったわけでしょ。それなのに、外国のイチャモンを受け入れて、何の罪もない侍を一人切腹させたなんて、こんなことが知られたら、政権の根本が揺らいじゃうからね。なかったことにされてしまった」

座長「ひどい話」
作家「滝善三郎の辞世の歌が残ってる。『きのふみし 夢は今更引かへて 神戸が宇良に 名をやあげなむ』この「宇良」は「うら(浦)」ね、「港」と読んでもいい。きっと、後世の神戸の人が自分のことを忘れずにいてくれると信じてたんだろうね」

座長「なのにすっかり……」
作家「忘れられてる」
座長「たった一人で責任を負って……」
作家「集客してる座長みたいだね」
座長「重さが違うでしょ!」


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プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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