「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2020年01月20日

伊佐山紫文507

『ホテル・エルロワイヤル』平成30年2018年アメリカ
監督・脚本:ドリュー・ゴダード
 何の関係もない、けれど、それぞれに一癖も二癖もある連中が、それぞれの事情で、それぞれの勘違いで交りあい、ホテルの事態はドンドン悪化していく。
 ケネディ暗殺の頃の、ヒッピーだのベトナム戦争だのを背景にした、当時の音楽が実に効果的に使われていて、陰惨な話が陰惨にならない。
 ドタバタでありながら「信仰」を考えさせる良作に仕上がっている。
 なんで日本では劇場未公開なのか。
★★★★★
2020年01月20日

伊佐山紫文506

『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 上下』
スティーブン・ピンカー著 橘明美+坂田雪子=訳
News picks×草思社
 前著『暴力の人類史』よりは薄いが、これもまた充分に大著。
 しかも中身が濃い。
 けれど読んでいて楽しい。
 この世がドンドン奈落の底に落ちていくと言った、エセ予言者のおどろおどろしい駄本と違い、この世が良くなってきていることをきちんとデータで示してくれているからだ。
 それにしても、この著者スティーブン・ピンカーは決して訳者に恵まれていたわけではない。
 NHKブックスの、どれとは言わないが、あれは酷かったし、別のアレは少しはマシだったが、それでも基本的な間違いがあった。
 この著者の邦訳を読むときには、必ず原書をそばに置いて、気になった箇所を確認しなければならなかった。
 しかも、邦訳が出るのが遅いから、待ちきれず原書で買って読むことになる。
 ところが、である。
 この本『21世紀の啓蒙』は原書からわずか一年での邦訳である。
 原書を半分も読まないうちに日本語で読むことが出来た。
 しかも、素晴らしい訳である。
 大抵の本では無駄としか思えない「訳者あとがき」がないのもスッキリしている(ただ、これほどの訳を短時間で成し遂げた訳者たちの肉声を聞いてみたくもあるが……)。
 子供を育てているお父さんお母さん、是非、ゆっくりゆっくりでも読んで欲しい。
 どうやら、私たちは、子供たちによりよい世界を手渡せそうですよ。
2020年01月20日

伊佐山紫文506

お題「望」
壁に貼る我が子の描きしドラえもん 未来を望み空に浮かびぬ
望み来し未来は遙か過ぎ去りて 今日という日をこの手にぞ見る
その手には遙かな望み握りしめ 屹立しけり二十歳の我は
神代より開けし道のその果ての 望みを歌えくすし言の葉
伝えこし春の景色の光して 心に望むこの世の平和
2020年01月20日

伊佐山紫文505

『移動都市/モータル・エンジン』平成30年2018年アメリカ
監督:クリスチャン・リバース
脚本:ピーター・ジャクソン、フィリッパ・ボウエン、フラン・ウォルシュ
 巨大都市が移動する!
 小さな都市を狩る!
 発想も凄いし、映像はなお凄い。
 でも、基本的なプロットは親子の復讐劇にまつわるボーイミーツガール。
★★★★☆
2020年01月20日

伊佐山紫文504

「百人一首」が一段落したので、風呂で息子と「論語」を読んでいる。
 と言っても、名言を抜き出したものの読み下し文だけれど。
 読んでいて色々と思うところがあるようで、
「『君子』って誰? そんな人いるの?」
「いたとしたら、こんなやろうな、レベルの話やろうな」
「へぇ」
 孔子に関心が出てきたようなので、諸星大二郎の『孔子暗黒伝』を読ませてみた。
「こんなモン、小学生に読ませるもんじゃねえだろ! グログログロ」
「まあ、そうかもな。これが『少年ジャンプ』に連載されたとき……」
「『少年ジャンプ』! 駄目だろ!」
「当時としても駄目だったな。お父さんたちは熱狂的に受け入れたけど」
 朝は漢詩を読んでいる。
 今朝はなぜか、たどたどしい。
「こっちを読んでるからだよ!」
「お前、原文を読んでるのか?」
「そうだよ、そろそろ当然だろ」
 ああ、論語ではないが、まさに、
「後生畏るべし」
プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

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