2017年09月24日
ムラマツリサイタルホール新大阪にて。
10/21土曜15時開演(14時半開場)
ムラマツリサイタルホール新大阪にて。
クラシック音楽劇「恋の名残 新説 曽根崎心中」を致します。
構成、作詞、脚本、演出は伊佐山紫文(夙川座)
出演者…お初 森井美貴
徳兵衛 谷浩一郎、お鈴 陰山裕美子
九平次 砂田麗央
稗田阿礼 浅川文恵
ピアニスト 白藤望
地唄 勝井粧子
演技指導 渡部洋
入場料は、お一人様5500円(前売り5000円)
座友会会員4500円
お問い合わせは、夙川座0798-55-8297
shukugawaza@gmail.com
チケットぴあ Pコード337310
(セブンイレブン、サークルKサンクスの店舗で購入出来ます)
写真は、初登場の地唄の勝井粧子さん
ムラマツリサイタルホール新大阪にて。
クラシック音楽劇「恋の名残 新説 曽根崎心中」を致します。
構成、作詞、脚本、演出は伊佐山紫文(夙川座)
出演者…お初 森井美貴
徳兵衛 谷浩一郎、お鈴 陰山裕美子
九平次 砂田麗央
稗田阿礼 浅川文恵
ピアニスト 白藤望
地唄 勝井粧子
演技指導 渡部洋
入場料は、お一人様5500円(前売り5000円)
座友会会員4500円
お問い合わせは、夙川座0798-55-8297
shukugawaza@gmail.com
チケットぴあ Pコード337310
(セブンイレブン、サークルKサンクスの店舗で購入出来ます)
写真は、初登場の地唄の勝井粧子さん

2017年09月24日
伊佐山紫文69
息子が2歳の頃、言葉も出ていないのに反抗期になり、保育園から連れ帰るのに苦労したことがある。
とにかく逃げる。
捕まらない。
「いい加減にしなさい!」
それで、近づいてくるかと思えば、また逃げ、
「いい加減にしなさい!」
いつまで続くかと思われた魔の2歳だったが、意外と軽く、短期間で終了した。
と言うより、その頃、パソコンで動画を観ることを覚え、早く家に帰りたくなったのだろう、と思う。
思い起こせば、この頃の息子は、やっぱり異常だった。
パズルは年長さんが解くような難しいヤツをスイスイ解き、側では、もう言葉の出た親友が「わからへん」と泣いていた。
汽車の走る木製の線路も、息子の作るものはきちんと最後が繋がり、閉じる。
親友のはどうしても閉じない。
先生は簡単な丸い線路を作って説明するのだが、それでも親友は出来ない。
「出来へん」と泣く。
今思えば、出来ないのがあたりまえ。
教えたって、出来ないものは出来ない。
発達には段階があり、それで言えば息子のほうが異常だったのだ。
伊丹に越してきてから幼稚園に入り、3歳児健診の時に、言葉が出ていないことを問題視された。
54センチの頭囲も異常で、CTを撮れ、と。
保育士さんに至っては、もう、最初から自閉症児だと決めつけてかかる。
それはないと思ったから私は一人で色々調べ、おそらく理系のギフテッド(天才児)だろうと当たりを付け、そのようなものとして育ててきた。
このタイプの子の常として、きっと次の反抗期で親の言うことなど聞かなくなるだろうから、それまでに基礎学力とピアノくらいはモノにさせてあげようと思っていた。
なのに、おそらく、もう来た。
反抗期。
「お父さんとは、広島に一緒に行った頃から、仲悪くなったよね」
などと言う。
仲悪くなったのではなく、お前が一方的にお父さんを疎むようになったの。
母親の言うことは、しばらく前から、すでに聞かないし。
これが反抗期ってやつですか。
反抗期についいて、心理学者は「自我」だの「性」だのを持ち出して説明しようとするのだろうが、私はもっとシンプルな生物現象だと思っている。
ライオンの雄が成長するとプライド(群)を離れ、一頭で放浪の旅に出るように、原始の人間もまた、性的に成熟すると群れを出ていたのだろう。
そして自分の群れを作るなり、他の群れに参加するなりしていたのだろう。
でなければ、遺伝子プールがシャッフルされず、悪い因子が蓄積してしまう。
反抗期とは、遺伝子の命令なのだ。
早くこの群れを出て行け、と。
居心地悪いだろ、と。
それでも、人間はすぐ出て行くわけにはいかない。
人間はライオンとは違い、かなりの大人になるまで親の庇護のもとにいなければならない。
まだしばらくはこの群れ(家族)の中にいなければならない。
この居心地の悪い群れの中で。
で、とりあえず反抗する。
こんなもんじゃないかな。
でも、息子の場合、早すぎる気がする。
まあ、これまでもずっと規格外でやってきたし、仕方なく付き合っていくしかない。
それにしてもこんなに早いとは。
ピアノも基礎学力もまだまだなのに。
とにかく逃げる。
捕まらない。
「いい加減にしなさい!」
それで、近づいてくるかと思えば、また逃げ、
「いい加減にしなさい!」
いつまで続くかと思われた魔の2歳だったが、意外と軽く、短期間で終了した。
と言うより、その頃、パソコンで動画を観ることを覚え、早く家に帰りたくなったのだろう、と思う。
思い起こせば、この頃の息子は、やっぱり異常だった。
パズルは年長さんが解くような難しいヤツをスイスイ解き、側では、もう言葉の出た親友が「わからへん」と泣いていた。
汽車の走る木製の線路も、息子の作るものはきちんと最後が繋がり、閉じる。
親友のはどうしても閉じない。
先生は簡単な丸い線路を作って説明するのだが、それでも親友は出来ない。
「出来へん」と泣く。
今思えば、出来ないのがあたりまえ。
教えたって、出来ないものは出来ない。
発達には段階があり、それで言えば息子のほうが異常だったのだ。
伊丹に越してきてから幼稚園に入り、3歳児健診の時に、言葉が出ていないことを問題視された。
54センチの頭囲も異常で、CTを撮れ、と。
保育士さんに至っては、もう、最初から自閉症児だと決めつけてかかる。
それはないと思ったから私は一人で色々調べ、おそらく理系のギフテッド(天才児)だろうと当たりを付け、そのようなものとして育ててきた。
このタイプの子の常として、きっと次の反抗期で親の言うことなど聞かなくなるだろうから、それまでに基礎学力とピアノくらいはモノにさせてあげようと思っていた。
なのに、おそらく、もう来た。
反抗期。
「お父さんとは、広島に一緒に行った頃から、仲悪くなったよね」
などと言う。
仲悪くなったのではなく、お前が一方的にお父さんを疎むようになったの。
母親の言うことは、しばらく前から、すでに聞かないし。
これが反抗期ってやつですか。
反抗期についいて、心理学者は「自我」だの「性」だのを持ち出して説明しようとするのだろうが、私はもっとシンプルな生物現象だと思っている。
ライオンの雄が成長するとプライド(群)を離れ、一頭で放浪の旅に出るように、原始の人間もまた、性的に成熟すると群れを出ていたのだろう。
そして自分の群れを作るなり、他の群れに参加するなりしていたのだろう。
でなければ、遺伝子プールがシャッフルされず、悪い因子が蓄積してしまう。
反抗期とは、遺伝子の命令なのだ。
早くこの群れを出て行け、と。
居心地悪いだろ、と。
それでも、人間はすぐ出て行くわけにはいかない。
人間はライオンとは違い、かなりの大人になるまで親の庇護のもとにいなければならない。
まだしばらくはこの群れ(家族)の中にいなければならない。
この居心地の悪い群れの中で。
で、とりあえず反抗する。
こんなもんじゃないかな。
でも、息子の場合、早すぎる気がする。
まあ、これまでもずっと規格外でやってきたし、仕方なく付き合っていくしかない。
それにしてもこんなに早いとは。
ピアノも基礎学力もまだまだなのに。
2017年09月24日
伊佐山紫文68
金魚よ
その身を弓なりにして
明らかに目は光を失い
お前は逝った
金魚よ
三度の冬と
四度の夏を越したのに
この秋の朝
お前は逝った
金魚よ
妖しく艶めかしくヒレを振るでもなく
ただ紅色の地味なフナに過ぎぬ
それなのに無慈悲な鳩につつかれ
お前は逝った
金魚よ
我が子が始めて飼った生き物
始めてその小さな手でエサを与えた生き物
我が子に始めて墓を作らすべく
お前は逝った
金魚よ
その身を弓なりにして
明らかに目は光を失い
お前は逝った
金魚よ
三度の冬と
四度の夏を越したのに
この秋の朝
お前は逝った
金魚よ
妖しく艶めかしくヒレを振るでもなく
ただ紅色の地味なフナに過ぎぬ
それなのに無慈悲な鳩につつかれ
お前は逝った
金魚よ
我が子が始めて飼った生き物
始めてその小さな手でエサを与えた生き物
我が子に始めて墓を作らすべく
お前は逝った
金魚よ
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