「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年12月17日

伊佐山紫文471

息子にゲームを買ってやっても、すぐに裏口を見つけて「コンプリート」、放ってしまう。
 これじゃ甲斐がないので、
「ちゃんとゲームしろよ」
 と言うと、
「それって、大人の言うことじゃないだろ。普通の大人なら、ゲームするな、だろ」
 まあ確かに。
 大人の役割ってのは、自分の価値観の押しつけにあるからね。
 かと言って、こっちにしっかりとした価値観があるわけじゃない。
 仕方ないから、古典に帰る。
 百人一首、唐詩選。
 とりあえず口に出して読ませてますわ。
2019年12月17日

伊佐山紫文470

『いま世界の哲学者が考えていること』
岡本裕一朗著 ダイヤモンド社
 夙川座次回公演、
『レイチェル・カーソン やめなはれDDT!』
 の台本を書くにあたり、今の環境思想が現代思想の中にどのように位置づけられているのか、手軽に知ろうと思って手に取った。
 いや、手軽すぎた。
 第6章「人類は地球を守らなくてはいけないのか」
 には、レイチェル・カーソンの「レ」の字も出てこない。
 そりゃ、哲学の中だけで考えてりゃそうなんでしょうよ。
 この著者は恐らく隠れマルクス主義で、おそらく元ポストモダニストなんだろうから、玉野井芳郎さんの労作、
『エコロジーとエコノミー』(講談社学術文庫)
 くらいには言及すべきじゃないか。
 ただ「地球温暖化」をフェイクと一蹴したロンボルグの「コペンハーゲン・コンセンサス」を取り上げているのは評価しよう。
 その他の論点も基本的には知ってる範囲を出なかったが、考えを整理するのには大いに役に立った。
 良くもまあ、これだけ分かりやすく書けるものだ。
2019年12月17日

伊佐山紫文469

『運命は踊る』平成29年2017年イスラエル、ドイツ、フランス、スイス
監督・脚本:サミュエル・マオズ
 息子の戦死の報が届き、卒倒する母親、平静を装う父親。
 ところがこれが誤報と判明、猛抗議する父親に、軍も仕方なく一時帰還を許す。
 これが本物の悲劇に繋がっていく。
 編集も面白くなくはないが、もう少し工夫のしようがあったんじゃないか。
 脚本の段階でも。
★★★★☆
2019年12月17日

伊佐山紫文468

『倫理としてのナショナリズム グローバリズムの虚無を超えて』
佐伯啓思著 中公文庫
 リベラリズムは「自立した個人」を称揚するが、その「個人」が個人として自立するにあたって、必ずどこかの社会に属していなければならない。
「個人」は社会の中で人になる。
 だから健全な個人が育つためには、社会が健全でなければならず、その健全さを担保するのは、逆に個々人の内面に内在する「倫理」、すなわち健全なナショナリズムだと著者は言う。
 全く同感、と言うしかない。
 ただ、その健全なナショナリズムがいかに生じ、次世代へと受け継がれて行くのか、著者はほとんど語らない。
 私がかつて唱えた「物語的倫理」は、恐らく、著者の言う「倫理としてのナショナリズム」の論理構造を抉ったものだと思う。
 古本でしか買えなくなったけれど。
2019年12月17日

伊佐山紫文467

『ヒトラーと戦った22日間』平成30年2018年ロシア、ドイツ、リトアニア、ポーランド
監督:コンスタンチン・ハベンスキー
脚本:コンスタンチン・ハベンスキー、アレクサンドル・アダバシャン、アンナ・チェルナコワ、アンドレイ・ナザロフ
 実話を元にしたよくある収容所ものかと思ったら、まあ、その通りなんだけど、脱出に成功するところが凄い。
 ロシア人のリーダーが収容所内の組織を統率するんだけど、それが出来た理由も凄い。
「皆、スターリンの心を持っている」
 そりゃそうだ。
 この時代のソ連ですから。
 ドイツ兵の描き方はお約束。
 ただし、逃亡したユダヤ人たちの多くが付近の住民に殺害されたと言うのも、史実なんだろうが、悲しすぎる。
★★★★★
2019年12月17日

伊佐山紫文466

『永遠の門 ゴッホの見た未来』平成30年2018年アメリカ、イギリス、フランス
監督:ジュリアン・シュナーベル 脚本:ジュリアン・シュナーベル、ジャン=クロード・カリエール
 上映中。
 何が新解釈なんだか。
 無意味なアップや思わしげな光景、すべて下らない。
 とにかく、この監督は天才ってものを理解していない。
 天才的な才能はその持ち主の人格を破壊する。
 ゴッホが嫌われたのはその才能の故ではない。
 才能が破壊した人格そのものが常識人に嫌われたのだ。
 たとえば泥酔し大小漏らした男が毎晩自分の家の前に寝ていたら。
 しかもその男の目的が我が子だったら。
 石もて追うだろ、普通。
 才能があったから追われたのではない。
 才能が破壊した人格が追われたのだ。
 それにもし、この映画でデフォーが演じるような、きちんと自分の作品の精神性をプレゼンできるような作家なら、もっと売れていた。
 評価する批評家もいたわけだし。
 まあ、この映画の全てがぬるい。
 天才的な才能なんて、そんなきれいなもんじゃない。
 この私が言うんだから、間違いない(笑)。
 ただし、こういう殉教者話は女子には受ける。
 一緒に観た浅川座長はずっと泣き通しだった。
★★★☆☆
2019年12月17日

伊佐山紫文465

『テイクバック』平成30年2018年アメリカ
監督:デビッド・ハックル 脚本:デビッド・ハックル、ニカ・アジアシュビリ
 誘拐犯にさらわれた我が子を取り戻す。
 元兵士の母親が。
 って、まず警察に行こうよ。
 犯人も最初から分かってるみたいなんだし。
 撃ち合い、殺し合いに、秋田犬にしか見えない(コロコロ太ってる)オオカミまでが絡んできて、何が何やら。
 B級も良いところなんだけど、これは開き直ってやってるから仕方ない。
★★★☆☆
2019年12月17日

伊佐山紫文464

『バハールの涙』平成30年2018年フランス、ベルギー、ジョージア、スイス
監督:エバ・ユッソン 脚本:エバ・ユッソン、ジャック・アコティ
 一緒に戦っていたクルド人をアメリカが見捨てたとか、イスラミックステイト(IS)絡みのニュースは良く分からんかったりするんだが、こういう映画を観ていれば納得できる。
 平和な街に突然ISがやってきて、男は殺す、子供はさらう、女は売られる。
 で、売られた主人公は逃げだし、元売られた女たちを組織してゲリラになる。
 時系列は単調じゃなく、行ったり来たりなんだが、分かりにくくはない。
 実話ベースというのが恐ろしい。
★★★★☆
2019年12月17日

伊佐山紫文463

ラジオ放送は既に終了しております。


「マガジンくらこれ!」の収録が終わりました。
 自分からプレゼンしておきながら「アンタがやれ」と言われてみると、これは大変な仕事でした。
 実質的には、生まれて初めての、トピック性のないラジオ出演で、しかも、選曲・構成もほとんどお任せでやらせていただきました。
 上手くいったとすれば、すべてMCの吉川智明さんのご配慮のおかげです。
 収録に立ち会った浅川座長が言うには「最高の出来」だったそうで、皆様に楽しいひとときを届けられればと願っております。
 テーマは「冷戦」。
 今年がベルリンの壁崩壊と冷戦終了30周年と言うことで、気軽に提案したテーマだったのですが、自分がやるとなれば話は別、どう明るく終わらせるか、見当もつかずに収録に入りました。
 慣れぬこととて、お聞き苦しい部分もあるかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
 
2019年12月17日

伊佐山紫文462

『ダブル・フェイス』平成29年2017年フランス、ドイツ、イスラエル
監督・脚本:エラン・リクリス
 ヒズボラの中に潜入させていた女情報提供者の正体がばれ、追われる身に。
 整形した女を守るのはモサドの女スパイ。
 どんでん返しには驚くが、中身は薄い。
★★★☆☆
2019年12月17日

伊佐山紫文461

『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』
亀山郁夫著 岩波書店
 スターリン時代を生きた、ソヴィエトを代表する作曲家、ショスタコーヴィチ。
 その生涯を、楽曲紹介を交えながら丹念に描く。
 ショスタコーヴィチの人生と言えば、ソロモン・ヴォルコフの『ショスタコーヴィチの証言』が有名で、同僚やソヴィエト体制への悪態には、若い私も笑い転げたものだった。
 その後、これは偽書ではないかという疑義が出され、それにヴォルコフがまともに答えなかったものだから、『証言』の「事実」としての価値は、事実上打ち消された。
 本書でも『証言』からの引用はない。
 ところが『ショスタコーヴィチとスターリン』(ヴォルコフ)が出て、ヴォルコフは劇的に復権した。
 本書は、この『ショスタコーヴィチとスターリン』の訳者によるショスタコーヴィチの評伝である。
『ショスタコーヴィチとスターリン』からの引用も随所に見られる。
 気になったのは、著者がショスタコーヴィチを最初に論じたとされる「テロルと二枚舌」では、『ムチェンスク郡のマクベス夫人』のスキャンダルの背景にコロンタイズムの禁圧があったと指摘していたのに、その後の『大審問官スターリン』や本書ではコロンタイズムへの言及が全くないことだ。
「テロルと二枚舌」では、1929年にソヴィエトを訪れたヴィルヘルム・ライヒの感想にまで言及していたのに。
 ライヒと言えば性的自由と労働者解放を結びつけようと、端的に言えばマルクスとフロイトを繋げようとした特異な思想家で、当然、共産党からは除名され、ナチスを逃れてノルウェーで研究生活を送るも、その研究内容のあまりの異様さに周囲の視線は厳しく、結局はアメリカへ。
 細胞内に普遍的に存在するという「オルゴン」なるエネルギー発見し、それを利用した「オルゴン・ボックス」という怪しげなガン治療器を発明・販売、当局から訴えられて、紆余曲折の末、獄死した。
 70年代フリーセックス運動のアイコンの一人である。
 私も遅れ馳せながらライヒの『性の革命』を手にし、あまりの荒唐無稽さに投げ捨てた。
 マルクスとフロイトを繋ぐと言えばフランクフルト学派で、その流れで古本を手にしてみたのだったが、全く無関係、これはコミンテルンが言うように「ゴミ」でしかなかった。
 ゴミに言及したのを恥じたのか、それとも他に理由があったのか、コロンタイまで消してしまうことはなかろうに。
プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

< 2019年12>
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