「夙川座」やってます!

オリジナル脚本のオペレッタや、朗読とのコラボ、ポピュラーヴォーカルとのコラボなど、様々な場所、お客様に合わせたコンサート、舞台を企画しています!! 夙川、苦楽園がベースです。 どうぞよろしくおねがいいたします。
2019年12月25日

伊佐山紫文492

『さよならくちびる』令和元年日本
監督・脚本:塩田明彦
 女性デュオの解散ツアー。
 に付きそう男、運転手であり、マネージャーでもあり。
 三人の微妙な関係性が日本を縦断しつつ淡々と描かれる。
 景色と歌と、三人の演技がそれぞれ素晴らしい。
★★★★★
2019年12月25日

伊佐山紫文491

『パピヨン』平成29年2017年アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ
監督:マイケル・ノアー
オリジナル脚本:ダルトン・トランボ 脚本:アーロン・グジコウスキ
 子供の頃にテレビで見た『パピヨン』のリメイク。
 改めて、脚本がダルトン・トランボだったんだと思い出した。
 リメイクとしてよく作ってはいるんだろうけれど、何か心に響かない。
 ドガがフレディ・マーキュリーに見える瞬間があるし。
 やっぱり、S・マックイーンとD・ホフマンの共演にかなうものはない。
 この二人がトランボのホンでやるんだから面白くないわけがない。
 やっぱり何かが抜け落ちるんだよな、リメイクって。
 トランボの狂気か、抜け落ちたのは。
 ちなみに私が思う史上最高のシナリオ作家は、疑いなく、トランボです。
★★★★☆
2019年12月25日

伊佐山紫文490

『半世界』平成30年2018年日本
監督・脚本:阪本順治
 幼なじみの中年男三人がそれぞれに抱える問題を解決するんだかしないんだか。
 まあ、人生なんてそんなもん。
 体の病気なら快癒ってこともあるだろうが、人間の関係性や心の問題がきれいに解決するなんてことはあり得ない。
 だから対症療法的に欺しだましやっていくしかない。
 死ぬまで。
 死んでからも残されたものはまた欺しだましやっていくしかない。
 おそらくこの監督の最高傑作。
 ザ・邦画、という感じ。
★★★★★
2019年12月25日

伊佐山紫文488

『キングダム』令和元年2019年日本
監督:佐藤信介 脚本:黒岩勉、佐藤信介、原泰久
 始皇帝の少年時代。
 スケールはやたらとデカいんだけど、人間関係がチマチマしすぎ。
 結局は兄弟げんかって話でしょうか?
 権謀術数渦巻く戦国時代なんだから、もう少し深みが欲しい。
★★★☆☆
2019年12月25日

伊佐山紫文487

週末に一本、音楽劇を書き上げた。
 原作付きなので、10曲の作詞と脚本を2時間ほどで一気に仕上げた。
 こういうものはもう、何かが降りてくるとか、そういう「霊感商法」じみたやり方ではなく、と言うか、そもそも「霊感」なんぞ持ち合わせていないから、サクサクと、右のものを左に置き直すようなやり方で作っていく。
 作曲も演出も信頼できる面々だから、細かい指示など要らないし、最小限の柱とト書きだけで済む。
 台詞は原作から持ってくるし、足りない部分はチャチャッと作る。
 この手の作品の台本作家に求められるのは、とにかく早さ。
 台本や作詞が出来上がらないと一歩も進まない。
 その点じゃ、かなりいけてるとは思うのだが。
 ああ、仕事さえあれば毎週でも書くのに、などと言いつつテレビを見ていると、手相で将来を占うなんてことをやっていて、我が手のひらと見比べていたら、息子が、
「お父さんに将来ってあるん?」
 なんてことを!
 ありますよ!
 百まで生きるとすれば、あと四十年以上!
 そう思えばまあ、ボチボチと仕事していきますわ。
2019年12月25日

伊佐山紫文486

『ダンスウィズミー』令和元年2019年日本
監督・脚本:矢口史靖
 音楽が聞こえると歌い踊り出さずにはいられない魔法(催眠術)をかけられた女の子が正気を取り戻すまでのロードムービー。
 名前は忘れたが、北欧の映画で似たようなものがあって、主人公は最後、絞首刑になった。
 こっちの主人公はもちろんハッピーエンド、なんだかどうだか、魔法も消えたんだか、消えてないんだか。
 音楽を入れればなんとでもなる。
 の見本。
★★★★☆
2019年12月25日

伊佐山紫文485

30年前の年の暮れ、私はソウルにいた。
 私にとって韓国はただの外国ではない。
 母が12歳までを過ごした、母の生まれ故郷である。
 母の昔話はほとんどが戦前の朝鮮の話であり、食べられる松の実や、死んだ妹をタクシーに乗せた光州の街は、私の深い部分にしっかりと根を張っていた。
 その朝鮮、韓国・ソウルに足をつけたとき、私は身震いするような、形容しがたい感覚を覚えた。
 ここには日本がある、と思った。
 私が恋い焦がれ、それでも、決してたどり着くことの出来ない、幻影の日本、そう、打倒すべき、愛すべき、母の国、
「大日本帝國」
 イルチェ(日帝)がそこにあった。
 見上げれば抜けるようなコリアンブルーの冬空。
 目を戻せばマシンガンを肩にした兵士たち。
 バスを降りれば素晴らしい歌声を聞かせる路上の身障者。
 ここは私の心の故郷である。
 と、思った。
 すべては幻影だと思い知る30年ではあった。
2019年12月25日

伊佐山紫文484

『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 上下』
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社
 前著『サピエンス全史』で生命史から先端技術までを雄渾に描ききった著者が、今度はサピエンスの未来を予測する。
 結論から言えば、フーコーとは違った意味で「人間」は消え去る。
 裕福な一部分はテクノロジーを駆使して肉体を改造し「ホモ・デウス(神)」へと進化し、その他有象無象の「サピエンス」にどのような未来が待っているのかは分からない。
 産業革命の後、何百万人を対象とした教育・医療が施されたのは、国家にとって何百万の兵隊や労働者が必要だったからで、もし戦争がなくなり、労働がAIに取って代わるなら、有象無象の何百万のことを考える必要もない。
 また、著者の言う現代の「人間至上主義」に代わるであろう「データ至上主義」がこの地球を覆い尽くせば、そもそも人間の自己決定そのものが消え、つまり、決定する自己が消え失せる。
 なんとも異様な未来だが、充分に説得力がある。
 著者のような若い(昭和51年1976年生)世代の思想家には「リチャード・ドーキンスやスティーブン・ピンカーら、新しい科学的世界観の擁護者たちでさえ、自由主義を放棄することを拒んでいる」と見えるのか。
 新しい技術には新しい思想、と言うのがマルクス主義の根幹にあるテーゼなのだが、この著者はそれを忠実になぞっているように見える。
 テレビの亜流・俗流に騙されないために、本書は『サピエンス全史』と共に読んでいた方が良いだろう。
2019年12月25日

伊佐山紫文483

『共産主義の系譜』
猪木正道 角川ソフィア文庫
 単なる反共の書ではない。
 マルクスへの愛が半端ない。
 スターリンも単なる独裁者としては描かれない。
 お前があの時代、あの立場に生まれたらどうしたかって話。
 とにかく、人は、生まれた時代や故郷から自由ではない。
 共産主義者も同様で、だからこそ本書のような仕事もなされる。
 それにしても、なんともはや、人の命の軽いこと。
プロフィール
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学生の頃から、ホールや福祉施設、商業施設などに呼ばれる形で歌ってきましたが、やはり自分たちの企画で自分たちの音楽をやりたいという思いが強くなり、劇作家・作詞家の伊佐山紫文氏を座付作家として私(浅川)が座長となり、「夙川座」を立ち上げました。

私たちの音楽の特徴は、クラシックの名曲を私たちオリジナルの日本語歌詞で歌うという点にあります。

イタリア語やドイツ語、フランス語などの原語の詩の美しさを楽しみ、原語だからこそ味わえる発声の素晴らしさを聴くことも良いのですが、その一方で、歌で最も大切なのは、歌詞が理解できる、共感できる、心に届くということもあります。

クラシック歌曲の美しい旋律に今のわたしたち、日本人に合った歌詞をつけて歌う、聴くことも素敵ではないかと思います。

オリジナル歌詞の歌は50曲を超え、自主制作のCDも十数枚になりました。

2014年暮れには、梅田グランフロント大阪にある「URGE」さんで、なかまとオリジナル歌詞による夢幻オペラ「幻 二人の光源氏」を公演いたしました。

これらの活動から、冗談のように「夙川座」立ち上げへと向かいました。

夙川は私(浅川)が関西に来て以来、10年住み続けている愛着のある土地だからです。
地元の方々に愛され、また、夙川から日本全国に向けて、オリジナル歌詞によるクラシック歌謡の楽しい世界を広げていきたいという思いを込めています。

< 2019年12>
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